猫のようにシュートを待つ🐈?

NO IMAGE

スポンサーリンク

Bom dia 網谷涼子です!

男子の世界選手権が連日盛り上がっていますね!時差があるので寝不足の方が多いのでは?🤗

戦術やプレー云々の話はさておき、それぞれの大陸のハンドボールがぶつかり合うって改めてめちゃくちゃ面白いなと感じてます。特に試合前後の盛り上がりはその国ならではの雰囲気があって素敵です!

 

そして彗星JAPANの皆さん、本当にお疲れ様でした!24年ぶりの快挙を成し遂げて、東京オリンピックへのいい助走になったのではと思っています!

ポルトガル代表も惜しくもメインラウンドで終了🔥お疲れ様でした🇵🇹

引き続き試合は続いていくのでテレビの前で観戦したいと思います!!

 

というわけで、今回は最近のGKトレーニングについて書きます。コロナの影響もあってなかなかキーパーコーチと練習ができていませんでした。しかし今現在、男子の世界選手権が行われているのでベンフィカの男子の全体練習がありません!というわけでGKコーチを私と相方のGK(アウディリア🇦🇴)で独占しています!

と言っても、コーチ陣の都合で週に一度しかトレーニングできないので非常に貴重な時間となっています。

時間は1時間15分くらい。今回はGKコーチが2人来たのでマンツーマンで教えてもらいました。なんてリッチなんだ(笑)

1週目のトレーニング with ジョージ

・W-up(フリー)

・メディシンボール(2〜3kg)を持ってラダー ※ステップだけではなく足上げもしました。

・メディシンボールとハンドボールでジャグリング ※足を前後や左右に動かしながら

・メディシンボールを上に投げる→コーンタッチ(下)or 足上げ →メディシンボールキャッチ

・メディシンボールを持ってシュートをセーブ(ハンドボール、テニスボール両方)W-up

・うつぶせから起き上がってシュートをセーブ

・テニスボールをセーブ

・ストレッチ(170センチくらいの台をゴールから4mくらいのところに置いて、パサーはテニスボールをその台にバウンドさせる)

・シュートをセーブし、スローイングまで(ノーゴール:反対のゴールへシュート、ゴール:ハーフラインへパス)

1週目はざっと書きましたがこんな感じ。とにかくメディシンボールを持って動きました。練習後は腕が重かった・・・。

難しいところは、メディシンボールによって身体の軸がブレないようにすること。軸はどこにあるのか常に意識した方がいいです。

そして打たれたコースへ一瞬にボールごとアタックする爆発力が必要です。徐々に一瞬の爆発力(パワー)が弱くなるのを実感するはず。

シュートへのアタックと上半身の強さっていうのは海外にきて足りていないなと感じているところで、もっとトレーニングが必要。シュート負けしないセーブをしていきたいところです。

あとはテニスボールを台にバウンドさせて止めるという練習は初めてしたのですが、ボールへの集中力とボールの中心を捉えるいいトレーニングになるのでおすすめです。

2週目のトレーニング with アンドレー

・W-up  (スキップ、腕回し、腿上げ、縄跳び50回を速く→ラダー+ダッシュを5セット)

・ノーマルGK W-up(上、下、足上げ・・・etc)

・ゴールのバーをタッチ(中段)→真ん中に戻ってとまる→思いっきり足上げ(上のボールへ足でタッチ)

・股下に蹴られるボールをセーブ(パサーとは1mくらいの距離からボールを蹴られる。6本中2本以上止められなかったら罰ゲーム) 

・2mくらいある台の向こうから投げられるテニスボールをセーブ ※セオリーしか投げてこないからしっかり止める

・7mに二人パサーがいてどちらかがシュートを打つのでそのシュートを止めてスローイングまで

・ストレッチ

今回のタイトルにもありますが「猫のようにシュートを待つ」というのはどういうことなのか。

股下へのシュートを止めるメニューでアンドレーが言ったのは

「速く反応したくてタップを踏んで待つのもいいが、それは時には遅いときがあるし無駄な動作が入ることがある」

続けて彼は、

「タップを踏みながら姿勢良く、胸を張るように構えてシュートを待つのではなく、静止し猫のようにリラックスし、構えている手は少し低めでボールへの集中力を上げて一気に反応する、これをやってみよう」

猫のように!とは今ままで言われたことなかったな〜!指導者の皆さん、難しい言葉で選手に説明するよりも、イメージがパッと掴めることに例えると選手によっては理解が早いかも!笑 身をもって実感しました。

ちなみに股下のセーブの仕方はなんでもいいと言われました。自分のやりやすい方法で構わないと。大事なのは自分に馴染んでいて、無駄のない動きを正しいタイミングでできるか出そうです。(ここもキーピングをみんな同じ形に当てはめなくていいなと思ったところ!)

ただ、同じチームのGKと違う止め方の方がよかったりはするねとも言われました。

猫と言われて思ったのが、北國銀行の馬場選手。彼女は私がイメージする猫っぽい感じに一番当てはまりました。大きく構えるわけではなく、瞬間に無駄なく体を運ぶのはリーグの中でトップだと思います。

というわけで・・・なかなか言葉で伝えきらない部分があるので、素早く反応したいな〜と思っているGKの皆さんは馬場選手のような、猫のようにリラックスして待ち受けることをイメージしてゴールに立つといいかもしれません!かと言って猫背になってはいけませんよ!あくまでリラックスして、脱力した状態を作ることが大事です。

他にもらったアドバイス

テクニカルでスペシャルなシュートはもちろん試合中にとんでくるけど、大半はそうではない。つまり、イージーでどれだけ止められるかが大事と言われました。

もちろんそうならないこともあるし、その時の状況やディフェンスとの連携もあるので全てこうだとは言えません。でも、練習で大事なのはそのセオリー+シューターの体がローテーションしているのか、インもしくはアウトに向かって跳んでいるのか、腕の位置はどこにあるのか、という細かい観察力とその変化に対する微調整だと言われました。

シンプルだけど一番難しい。これが本当に大事で、毎回の練習でこれにトライしていけば不思議と試合で全てのシュートが見えてくると言われました。非常に細かくて、気の遠くなるような作業ですけど、一本一本のシュートに対してそこにフォーカスしてセーブしてみてください。私も頑張ります。きっとほとんどのシュートをものにできると思います。

男子の世界選手権を見ているとリプレイが流れますよね?どの国のキーパーも最後までボールをめちゃくちゃ見ているし、動くギリギリまでステップを踏んで微調整しているのがわかります。あんなに速くて近いシュートに対して、目を瞑らず最後まで見て合わせ切っている。シンプルなことを究極までに極めた人があの舞台に立っているんだなと私は思います。

大事なのは側転をするかのように足を上げてビッグセーブをすることではないですね。それはシューターのテクニックに対して最後の最後までよく見て、自分の体勢が崩されてもボールにアタックした最終形態なだけであって、間違っても側転しに行ってるわけではないですよね。

ということでシンプルなことを極めましょう!

そして、男子の世界選手権からいいイメージやエナジー、お気に入りの選手などなど、色んなことを発見していきましょう!

それでは皆さん、Até Já!!

スポンサーリンク