腕のしなりはどうやって???

腕のしなりはどうやって???

みなさん、こんにちは。

前回から少し間が空いてしまい申し訳ありません。

前回は、ヨーロッパからみた日本ということでヨーロッパの人は
日本のハンドボールをどう感じているのかということを書かせていただきました。

ヨーロッパから見た日本

今回は、前回もお伝えしたように『海外選手の腕のしなり、どうやって習得をしているのか?』について
ノルウェーで聞いたことも入れながら書いていこうと思います。

海外のハンドボールのシュートを見たことある人なら海外選手の腕のしなりと聞いて
パッと想像できるかと思います。

海外の選手のほとんどが腕のしなりを活かしてシュートを打っています。

日本でも、指導の場で腕をしならせて投げるという言葉をよく耳にします。

海外の選手はどのようにしてそのしなりを習得しているのでしょうか。

まず、日本では腕のしなりを習得させる時に指導者の方から
『力を抜いて、肘を先に出すイメージ』でいったような指導の受け方をした
選手も少なくはないかと思います。

しかし、肘をしならせようとして投げることによって、うまく身体を使えていない選手も数多く
いるように感じます。

まず、初めに理解しないといけない事は、『しなる』というのは、実際にしなっているわけではなく
『しなっているように見える』ということです。

例えば、きっと誰もがやったことのあるペンを軽く持って振るとペンが曲がって見える現象。

あれも実際、曲がっているのではなく曲がって見えています。

それに近い感覚だと思います。

その経験から、ペンを振る時も力を抜いて振っているかと思います。

先ほどの日本の指導者の指導のところにも出た、
力を抜くことでしなっているように見えるという事は何となくイメージしやすいかと思います。

問題はもう一つの『肘を先に出すイメージ』でという指導です。

よく肘や肩が痛い選手はしならせて投げようとし、肘を先行させ過ぎて、
手が遅れ肘や肩へのストレスが増え、故障につながる例はよくある事だと思います。

つまり、しならせるというのをうまく理解を出来ていないと、故障の危険があります。

きっと指導する側もその動作について詳しく知らない可能性もあります。

ここで本題に戻って、
「ならば、海外の選手・指導者はそのようなことをしっかりと理解をし、
しなっているようなシュートフォームを手に入れているのでしょうか?」

ノルウェーに行った時、実際にどうやって指導をしているのか聞いたところ
「特に特別な指導をしていない」ということでした。

練習を見てみても『こうやって意識して、こうやって投げる』と
いったような指導は確かに見たことがありませんでした。

しかし、練習の環境がしなっているようなフォームを作り出していることを
知りました。

まず一つ目に、『自分たちの身体、筋力に合わせたボール選び』です。

日本では、中学校からハンドボールを始めるとすると男子も女子も2号球から始まるかと思います。

果たしてそれが自分の身体にあったボールなのでしょうか。

どういうことかというと、力を抜いて投げれるような大きさなのでしょうか。

中には余裕で握れる選手や力を抜いて投げれるような選手もいるかもしれませんが、
グッと握らないと投げれなかったり、ましてや全然掴めなかったりといった選手も
少なくはないかと思います。

ノルウェーでは、中学生くらいの始めたての女子選手が1号球を使って練習をしていました。
身長も170㎝近くある選手です。

普段扱うボールよりもひと回り小さいボールを使って、始めることが多いと聞きました。

まずは自分の身体にあったボールを選び、自然と力を抜いたフォームで投げれるような仕組み
なっているのだと感じました。

そして、そういった工夫には、しなっているようなフォームを作り出す仕組みが他にもありました。

肩や肘にストレスをかけずに、肘が先行して投げることが自然とできるように
なりやすいということです。

少し大袈裟な例かもしれませんが、
野球ボールを自然に投げるとどのような投げ方になりますか?

きっと自然と肘が先に出て、腕が遅れてくるようなフォームで投げれる人が多いかと思います。

その現象に近いことが起きます。

しかし、試合をする時には「私は1号球、私は2号球」のように選ぶ事はできません。

もう一つ練習の環境がしなっているようなフォームを作り出している要因として
松ヤニの存在だと思います。

海外では、ボールがベトベトになるくらい松ヤニをつけます。

そうすることによって、グッと握らずとも投げることができます。

力を抜いて投げることが可能になるということです。

だが、実際日本で取り入れようと考えた時、体育館で松ヤニを使って練習をするという事は
難しいという問題があります。

中・高生は松ヤニを使う場合、外での練習になるかと思います。

なかなか実践する事は難しいかもしれませんが、日本では何ができるでしょうか。

そこでノルウェーのコーチに聞いてみました。

「まずは松ヤニを使わなくても力を抜いて投げれるボールで自然と投げるように小さいボールで始める」

「少しは投げ方の助言はするが、自然体で投げれる投げ方が一番自分にあっているということの認識」

「フォームが定まってきたら、松ヤニを使ってボールの大きさも試合で使う大きさで行う」

そういったような順を追って、投げる動作を身に付けるようにすることがいいのではないかという
答えでした。

一番伝えたい事は、しなっているようなフォームを身につけるためにやっているのではなく、
投げるという楽しさを味わってもらうため、シュートが思い切り打てるため
やっているのだと言っていました。

もちろん憧れのシュートフォームで打ちたいという気持ちを持つことは良いことだが
それによって肩が痛くなったり、思い切ってシュートが打てなくなるリスクがあるのであれば
変える必要はないし、人それぞれの投げ方があって良いと言っていました。

そこでわかった事としては、
海外では、しなるようなフォームを指導しているわけではなく
投げる楽しさ、シュートの楽しさを味わさせるための工夫がそのようなフォームを
つくっているという事です。

上にも書いたような順を追って、その結果しなるようなフォームが身に付く場合もあれば
そうでない場合ももちろんあります。

しかし、そのコーチも言っていましたが、ハンドボールはチームスポーツだが
シュートに関しては、『個性を出すことができ、自分の好きなように打つことができる』と。

その言葉を聞いて、考え方の違いを痛感させられました。

ハンドボールを始めるにあたっては、先ほどのような順を追っての
練習方法もありかと思いますが、もうある程度フォームが決まっている選手は
変える必要はあまりないのかと思います。

もちろんチャレンジしてみることは良いとは思います。

しかし、肩が痛くなったり、何だかうまくいかなかったら
すぐにやめた方がいいと思います。

しなるような投げ方の方が、かっこいいとかすごいとか思うかもしれませんが、
かっこよさを競うスポーツではありませんし、みんながみんな同じ投げ方をする必要も
ありません。

ここまで、腕のしなりについて書いていきましたが、僕自身も他にどんな工夫があるのか、
日本の環境で何ができるのか考えている途中です。

いろいろな意見があると思います。

これはこうなんじゃないかなどと言った考えや意見があれば、
是非教えて欲しいです。

長くなりましたが、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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