相手を観察し、相手に合った指導の仕方

相手を観察し、相手に合った指導の仕方

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みなさん、こんにちは。

私事ですが、先日日本に一時帰国をしました。

クリスマス、年末年始は学校が閉まるということで帰ってきました。

やっぱり日本は落ち着きます。

さて、前回は練習構成について書かせてもらいました。

All training must be fun!

『楽しく練習をするために』という部分を書きました。

前回、前々回と練習のことについて書いてきましたが、今回は少し練習から離れて

指導する際の『伝え方』について書いていこうと思います。

「指導をする際に、できるだけ具体的に細かく言うようにしている」

「指導をする際に、あまり細かく指示をせずに選手たちに任している」

という二つの言葉を聞いたことがあります。

これは指導、指示をする際に『具体的にする』『抽象的にする』という違いです。

どっちが良いかとかはわかりませんが、
相手の抽象度によって変えなければならないことではあると思います。

具体とは?抽象とは?抽象度とは?
簡単に説明していきたいと思います。

まず「車」をイメージしてください。

次に、「車って例えば?」と聞かれたら

ベンツ、プリウス、アクア… などと答えるかと思います。

これらは全て車の『具体例』です。

逆を言えば、ベンツを抽象的に言えば「車」となります。

では次に「車って要するに何のこと?」と聞かれたら、

車って要するに…「機械」となるかと思います。

要するに…という部分が抽象にあたります。

逆に言えば、機械の具体例は「車」だったりするわけです。

抽象度とは物事を見る視点が広く、ひとつの情報で全てを包括して捉えているかどうかという
度合いのことを「抽象度が高い、低い」と表現します。
つまり、具体と抽象を自由に行き来する能力があるということです。

話が逸れてしまったので戻すと、相手の抽象度によって変えなければならないということで
例えば、上司が部下に資料作成を頼む時に

「枚数は何枚くらいで、文字の大きさはこれくらいで、
 最初のページにはこれを書いて次はこれで」

というように、最初のうちは事細かに伝えられた方が助かると思います。

しかし、経験を重ねてもなおこのように指示をされては、
その人本人の自由度が制限されロボット状態になってしまいます。

経験を重ねるにつれて、抽象的な指示でも意図は通じやすくなります。

これは、スポーツにおいても言えることで、例えば経験豊富な選手には抽象的に指示しても
意図は伝わりやすいと思います。

これは受け取る側の抽象度が高いためだと言えます。

普段からチームのコンセプトを理解している選手に対しては、
「とにかく点を取ってきてくれ」と伝えるだけでも充分だと思います。

その時により具体的な指示をしてしまうと考える余白を奪われ、
自由度が制限されてしまう可能性があり、本来の力を発揮できないかもしれません。

抽象度が高い伝え方が必ずしも良いわけではありませんが、
コミュニケーションの質を高めようとした時、抽象化することが必要になると思います。

つまり、伝えたいことを抽象化して、それを実現するためにやるべきことを
高めていくことが大切だと思います。

相手の抽象度を確認して、それに合わせた抽象度で、抽象的、具体的な指示が
出せることがもっとも伝わりやすい方法だと思います。

自分にとっての具体・抽象を押し付けるのではなく、
選手たちの抽象度を探り、適切な伝え方をすることが指導者だと思います。

スポーツの指導においては、具体のお手本となる本や映像がたくさんあります。

しかし、抽象度を上げるための方法は少なく、上げる必要性やメリットに
気がついている人は少なく感じます。

抽象度を高める方法として、「なぜ?」と疑問に思うことが一つの方法だと思います。

「なぜ?」ということは、物事を抽象的に捉えることで、物事の本質を捉えることになります。

本質を捉えることができれば、できることが増えます。

また、スポーツも勉強もできる人は、抽象度が高いと言えます。

スポーツで活かしたことを勉強で活かせるように、違う分野に共通点を
見出すことができます。

一方で、抽象度の低い人は「違い」にばかり目が行ってしまいます。

抽象度を高める方法として、共通点は何か?ということを
考えることも一つの方法だと思います。

コーチも同じで、抽象度を身に付けるためには、その競技以外のことをたくさん経験し、
共通点を考えることだと思います。

選手たちに「ハンドボールだけをできても良い選手にはなれない」と言うように、
指導者もハンドボールのことだけ勉強していても良い指導者になれないのだと思います。

その競技を競技外から学ぶことが大切だと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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