無意識をあえて意識しよう,という話
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みなさんこんにちは!SHUN(@plassper)です!
ハンドボールのシリーズ企画「ハンドボールに魅せられて」がいいスタートが切れそうな感じがしてますがどうでしょうか?
#ハンドボールに魅せられて をツイッターで使って質問等していただけたましたらその時の順番の方が答えてくれるかも?
ハンドボールの話はこのくらいにして今回は「伝える」ことについての考えをまとめたいなと思います.
無意識すぎてわからない?
私が現在働いているクラブでは,全体練習後に個別で技術練習や筋力トレーニングをしてるのですが,先日その技術練習でこんなことがありました.
SHUN「この場合は,相手がこう動いてくれるように,こう捌いて(仮に体捌きAとしておきます)こうやって技に入るといいんじゃないかな」
選手R「ふむふむ,おk」
3分後
選手R「この捌きAだと方向転換できなくて遅れちゃうよ」
SHUN「うーん.(いやそんな急な方向転換はないはず)」
もう一回見せる
選手R「ふむふむ」
やってみる
選手R「やっぱ遅れるわ,ほら」
SHUN「いやいや,体捌きAして,これこれこうで技に入るよ」
選手R「んー.」
このやり取りを隣でじっと見ていた同僚コーチが
「SHUNは体捌きAの時こうやってるけど,Rのは体捌きAの体勢は同じだけど方向が違う.SHUNもう一回やってみて」
SHUN「なるほどー」
もう一回見せる
全員「はっはーん」
とまあこんな感じのことがありました.
何が言いたいかというと,実は無意識でやっていることが肝だったりするので,伝える時には無意識でやっていることを意識して言語化していくべきなんじゃないか?ということです.
見せることはもちろん大事だし必須と考えていますが,それだけでは不十分,言葉での説明だけでも不十分ということですね.
意識するためには?
では,無意識でやっていることを意識するにはどうすればいいのでしょうか.
ただ考えていても無意識なのでおそらく気づけません.
忘れ物は意識していないから忘れてしまうのと一緒です.ちなみに私は優先順位の低いモノ・コトはだいたい忘れます.
どうでもいいことは置いておいて,無意識を意識するために私がやっていることがあります.
いくつかステップがあるので順番に追っていきます.
- 頭の中で動かして手順を細かく書く
- その手順について考えられる相手の選択肢を挙げて表にしていく
- それぞれの分かれ目に対し,自分にとって都合の良い選択を相手にしてもらうためには何をするか書く
- 3で気をつけなければならないことは何か?
この辺までくると,だいぶ細かく意識できてくると思います.やっていることすべてを分解して言葉にしてみてください.
練習予定に組み込まれている技術にはこの作業をよくするんですが,急に質問されることもあるので,意識の仕方が不十分だったりすることもまだまだあります.
毎日修行です.
無意識でできるようになるためには?
ここまで意識することについて書いてきましたが,選手の側に立った時,いちいち意識していてはタイミングを逃してしまいます.
指導者は無意識を意識して選手にきっかけを作り,選手はそれを自分の中で咀嚼して無意識の動きにしていく必要がありますね.
長ったらしく書きましたが,指導者はちゃんと伝えて,選手は習得しようということです.
習得(無意識にできる)のために何をするべきなのか?
これはぶっちゃけ繰り返して評価改善して繰り返すのがいいかと思いますが,やみくもに繰り返していても時間がかかるばかりです.
・簡単な動きから複雑な動きへ
・1つの動作から組み合わせの動作へ
・最初はゆっくりな動作で丁寧に
当たり前かもしれませんがこういったことを意識しながら繰り返しやっていくことが大事だと思います.
それに加えてもう一つ,繰り返しの段階に入った時に,大事な部位や事柄を単語だけで繰り返しの合間合間にアドバイスとして入れると選手もわかりやすいんじゃないかなと.(肩甲骨!右手首!距離!とか)
でもこれは前段階でそれをどうするとどういいことがあるのかをしっかり伝えていて選手も理解している前提です.
合間に入れるのにも一応理由があって,一つは動作の最中に入れると情報が多くなりすぎるから,二つ目は自分の動作を振り返ってイメージする時間にもなるからなんて理由があります.
今回の「伝える」ことについてまとめると,
・技術の中には無意識でやっていることがたくさんあって,意外とそれが大事だったりする
・無意識を意識するためにやっていることを分解・言語化する
・選手は逆に無意識でできるようにならないと
・動作の習得は簡単→複雑,アドバイスも簡潔に
でした!
今回も読んでいただきありがとうございました.
私は伝える時にはこんなことをしているよ!ということがあればぜひ教えてください.
今回も読んでいただきありがとうございました.
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