フォルケホイスコーレについて

フォルケホイスコーレについて

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みなさん、こんにちは。

今回は、僕が2019年夏から2020年初めまで通っていたデンマークの学校について書いていきたいと思います。

そこで質問です。『フォルケホイスコーレ』(以下ホイスコーレと記述)って聞いたことありますか?

日本では高校→大学や専門学校に進学→就職または高校→就職といったパターンが多いと思います。

しかし、デンマークではギャップイヤーをして高校卒業後に旅をしたり、先ほど質問したホイスコーレに通ったりしています。

なので、仕事に就く年齢が25歳〜30歳程度と日本に比べてゆったりとしています。

そこでまず、ホイスコーレの教育機関について簡単に説明していきたいと思います。

北欧独自の教育機関で入学時に試験などはなく、17歳以上であれば国籍問わず誰でも入れるのです。

大学に進む前に本当に興味のあることが何なのかを探したい人や、職種を変更し新しいことにチャレンジしたい人がホイスコーレに入学し、自分が学びたい教科を好きに選択して納得できるまで学びます。

そして、入学試験はもちろんのこと、科目ごとの試験もなければ単位もなく、成績もありません。ホイスコーレが重要としているのは、他人の評価ではなく本人が何を学び何に活かせるのか、という自分を見つめ直すための教育機関です。

さて、ここからは僕が通っていたデンマークのIksatにあるISI Idrætshøskoleでの生活、授業のことを書いていきたいと思います。

1.どんな場所で生活するのか

学校の敷地内に寮があり、そこで全員が同じ場所で生活をしています。

基本3人部屋で、男女が同じ部屋になることはないが、男子棟・女子棟のような部屋割りはされていません。

(2段ベッド1つとシングルベッド1つ)

学生主体で、自分たちでルールを決め、生活をします。

また、あらかじめ12名程度の「ファミリーグループ」というチームが
構成されており、当番制で朝食・昼食・夕食の準備・片付けやイベント企画などが行われます。

また建物内に、みんなで見ることのできるTV(ハンドボールやサッカーの試合をよく見てます)や映画を観れるスクリーン、ボードゲームやTVゲームのできる場所、卓球やビリヤードができる場所といったようにみんなで遊べるスペースがあります。

他にもいつでも自由に使えるトレーニングルームやビーチハンド、ビーチバレーなどのやれるビーチもあります。

一人で何かをするというよりは誰かと何かをするという時間が多く、共同生活ならではの経験ができます。

 

2.基本的な生活リズム

基本的には月曜〜金曜に授業があり、午前3コマ、午後1コマの計4コマで形成されています。

朝7時から掃除をし(共用スペースを週1回当番で掃除)、7時半から朝食を取り、8時から授業がスタートし、15時15分に全ての授業が終わります。

そこからは基本的には自由時間となります。

そして、18時半から夕食をとり、また自由な時間となります。

授業中の言語としては、基本的に英語で行われます。(デンマーク語が飛び交うこともちらほらと)

そして座学はほとんどなく、対話による授業が多いです。

対話の授業によって、バラバラな意見を統合させる民主主義的解決の方法を自然に学びます。

何かを決める場合には、言いたいことがある人がすべて意見を言い終えるまでその場が打ち切られることはまずありません。その場にいるすべての人たちが話し合いに参加できる雰囲気づくりの上手さはデンマーク人の特徴なのかなと思います。

僕の通っていたとこはスポーツコース(他の地域には音楽、演劇、ダンス、絵画、写真など様々なコースがあります。)のホイスコーレということで、選択科目(月曜 午後、水曜、金曜 午後)は身体を動かす内容がほとんどでした。

ビーチバレー、マウンテンバイク、クロスフィット、トライアスロン、スイミング、アウトドアなど自分で選択し、授業を決めることができます。

デンマーク人以外の生徒は、デンマーク語・デンマークの文化を学ぶ授業もあります。

もちろん、専門種目の授業もあり、僕の場合だとハンドボールをしたりハンドボールについて学ぶ授業もあり、1日の半分以上は身体を動かしていたような気がします。

また学校でのハンドボールだけではなく、各自チームに所属しており授業が終わってからチームの練習に行き、週末にリーグ戦があるという形でした。

(ハンドボールコーチ、ハンドボール選手の2つのコースがあり、コーチの方を取りたかったのですが、デンマーク語での授業だったので、僕自身選手の方のコースで選手をしながらデンマークのハンドボールを学び、コーチコースの友達にコーチングを学んだり、コーチングを見たりしていました。)

もちろんハードな日(朝7時半からハンドの授業があり、昼食前にウエイト、夜はクラブの練習)もありますが、それに変わる楽しさも多くあります。

楽しいときにこそたくさんの学びがあると感じました。

3.まとめ

ここまでフォルケホイスコーレでの生活、授業について簡単に書きましたが、最後に一つ

自由な時間を過ごしたことがありますか?

ホイスコーレで感じたのは、自分のために使える贅沢な時間を過ごし、本当の自分に向き合うことができます。

当然、同級生とは社会人経験(仕事面)の差や収入に差は出てきます。(実際、帰国した時には貯金が底をつきそうなくらいでした。)

しかし、これは将来を考える上でとても大切な時間だったなと思います。

今回このような記事を書いた理由としては、「コロナが収まったら留学をしたい」「コロナ禍だけど行けるなら行きたい」という声をよく耳にしたり、ホイスコーレに興味があるんだけどと相談を受けることがあり、何か少しでもそういった人たちの手助けができたらと思い書いてみました。

新しい環境に踏み出す1歩の勇気が何よりも大切です。

自分がした体験、持っている情報でよければいつでも相談に乗りますので、お気軽にDMからでも連絡ください。

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

 

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