プロ契約に至るまで…

プロ契約に至るまで…

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今回は、Dabasプロ契約に至るまでの話について書いていこうと思います。

まず、なんで海外でプレーをしようと決めたかを少し書きたいと思います。

最初のきっかけはU-19世界選手権に出たことです。現在男子のナショナルカテゴリーU19・U21ではアジアを勝ち抜いて世界選手権に行くことが当たり前かのようになってきました。しかし、過去はアジア選手権でも勝てないことが続いていて、世界選手権に出ることが大目標になっていたそうです。

そこで、何十年ぶりに自分の世代が世界選手権の切符を獲って出場しました。

もちろん、アジア人以外の外国人と試合をした経験が無いわけですし、どんなプレーをするのかも想像がつきません。さらに、ヨーロッパではメジャーなスポーツなので、強いという先入観しか無いわけです。当時はチャンピオンズリーグや、クラブチームの試合を見る事など全くなく、世界選手権でさえも見ていなかったので、外への意識はありませんでした

U19の開催国はたまたまハンガリーでした。結果は予選リーグ敗退17位だったのですが、思っていたより外国人と戦えたという手応えを感じました。そして、大会が終わってから海外でプレーしたいという気持ちが芽生えました

これが僕が海外でプレーしたいと思ったきっかけです。

 

僕が加入したDabasというチームは、前年度は2部のチームでした。2部のリーグ戦で優勝し、1部リーグに昇格して外国人選手が登録できたのです。

ただ、ハンガリーでは2部チームの場合、外国人選手を登録するとなるとクラブ側が多額の罰金を払わなければならないというルールがあり、1部チームの場合は、外国人選手を1チームに4人しか登録できないルールがあります。その中の1人に小さい日本人が登録されることになりました!!!

まず、「なんでハンガリーなの?」っと思う方がいらっしゃるかと思いますが、完全にコネクションです。僕が筑波大学でプレーしていた頃はハンガリー人の方がコーチだったので、連絡を取り合ってくれました。

すると、Dabasが興味を持ってくれて、約1ヶ月程トレーニングに参加しながらトライアウトを受けることになったのが、大学4年生の卒業前の3月のことです。

その時の条件は、航空券は実費で払うこと。滞在費等はクラブが持つといった好条件でした!

当時Dabasは2部のチームだったので、プロ選手もいれば働きながらハンドボールをしている選手が混在していたので、基本的には1日に1回のトレーニングに、週末1試合という流れでした。平日に5回しかトレーニングが出来ないのですが、ウェイトやコンディショニングのトレーニングも入ってくるため、週に3回くらいしかハンドボールが出来ず、1回1回のボールトレーニングは集中して参加しました。

ハンガリーの2部といえど、明らかに自分よりデカいし当たりは強いし球は速いしっていう海外の選手と試合する時の印象がそのまま練習で感じられるといったもので、練習に参加するだけでものすごく経験が得られて楽しかったのですが、アピールもしないといけないし、ミスもしないようにと神経質にもなったのも覚えています。

1ヶ月間ハンガリーで生活するのは、海外遠征で慣れていたので苦じゃないと思っていたのですが、生活拠点がホテルと思っていたら、チームスタッフの家でした。つまりホームステイだったのです。

当時は英語を喋る、使うなんて経験がなかったので、自分が言いたいことを調べては話すを繰り返し、相手が言っていることはさっぱり分からん。っという感じでかなり大変でした。

練習となるとハンガリー語で進むので、監督が英語で説明してくれるのですがちゃんと理解できず、プレーしている選手がやっていることを見てプレーするといった感じで練習に参加していました…。

トライアウトも中盤になってくると、なんとなく練習にも生活にも慣れ始めるのですが、日本食がすんごく食べたくなったり、たまにホームシックにもなりました。

終盤になると、まだこっちで練習に参加したい気持ちと、自分の評価がどうなっているのか不安で仕方なかったです。

日本に帰って結果を待つのみという状態で、筑波男子ハンド部のトレーニングに参加しながら調整していました。そこでコーチから、すごく評価されていたと言われたのですが、問題が一つ。Dabasが上位をキープできるかということでした。5月まで最終結果が分からないという勝ち点差で冷や冷やしながら結果を確認していました。

5月になって優勝が確定してすぐ契約書が送られてきました。内容がさっぱり分からなかったので翻訳して把握してからサインして、プロ契約に至ることになりました。

 

ざっくり書きましたが、かなり長くなりましたね…。

ここまで読んでくださった方がいらっしゃるのであれば感謝申し上げます

 

僕の場合、自ら掴んだ契約ではなく、自分の周りにいる方のサポートのお陰様で掴んだ契約でした。自分がチャレンジできる環境があったこと、タイミングもあったと思います。

そして、実業団でプレーすることもすごく考えましたが海外でプレーするという夢を実現するべく行動しました。

みなさんはどんな夢をお持ちでしょうか。もし、海外でプレーしたいという方がいらっしゃれば少しは参考になるようなブログになればと思いますし、書けたらなと思います。

それでは、Sziasztok!

 

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