2020年の振り返り
- 2020.12.31
- GK【ゴールキーパー】
スポンサーリンク
Bom dia! 網谷涼子です。
今日は2020年を振り返っていきます。
ちょうど一年前はデンマークでリーグ後半戦を迎える時でした。トップリーグに上がるためにチームが燃えていた頃。
個人的にはチャンスも増えてきていた時。
自分にとってはこれから!というときに国がロックダウンを発表して、それに合わせて残りの試合は全て中止。
トップリーグに上がるチャンスがあっただけにすごく悔しい終わり方になったし、海外での1シーズン目がまさかこんな終わり方をするとはという感じでした。
目の前から当たり前のこととか、大事なものを全て取り上げられたような気分になりました。
国境も閉じていて、外出もできない。正直気が狂いそうでしたが、色んな人とオンラインで繋がってお話をさせてもらったり、ストレッチの企画をしたりして、膨大にある時間を有意義に、そして誰かの何かに役立てないか考えたりしました。
そしてその後にインターハイやプレーオフの中止、東京オリンピックまでも延期が決まり、色んな人の人生を変えてしまいました。
何かから立ち直るって相当のエネルギーと時間が必要だと思いますが、今生きている以上、目の前で起こったことは全て学びにし、受け入れていくしかないという答えに私は行き着きました。
夏は帰国せずクロアチアに滞在してトレーニングをさせてもらいながら、もう一年、ヨーロッパでハンドボールができないだろうかとチャンスをうかがっていました。日本に帰ったらまたヨーロッパに出てくるのは難しいだろうなという考えもありました。
とは言いつつ、正直なところ8割くらいはもう1シーズンプレーするのは難しいと思っていました。このパンデミックで試合があるかも分からないし、どのクラブも厳しい状況を強いられているだろうというのは目に見えてわかっていたから。
でも、チャンスってくるものですね。
ビデオを見て私を欲しいと言ってくれたベンフィカにはすぐに連絡を返しました。
辛いことばかりじゃないんだなってまた前を向くことも出来ました。
当たり前のことが当たり前でないことに気づけたことが何よりも大きかった
これがこのパンデミック中での1番の学びかもしれません。
今日もハンドボールコートに立ててる、挑戦できる場所があるって、本当にありがたいこと。
もうワンシーズン頑張ってきてね!と背中を押してくれたクロアチアの柔道クラブのみなさんにも改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
怪我なくシーズンを迎え、戦えてるのは今年の夏に毎日トレーニングさせてもらったからです。
ポルトガル生活も早いもので4ヶ月が過ぎました。
日本とデンマークとは全く違うスタイルにまた驚きつつも、色んな人との出会い、優しさに触れながら過ごすことができています。
「受け入れてもらえることの嬉しさ」というのは何にも変えられないなと日々思います。
ハンドボールはというと、3月から8月末までプレーできてなかったので調子を取り戻すのにストレスが溜まったりもしましたが、チームメイトが「ハンドボールができてるーー!!」と喜んでいるのを見ていたら、そんなストレスを感じてプレーしなくていいんだなと肩の力が抜けた時もありました。
GKコーチからアドバイスをもらったり、一緒に練習したり。
感染者がチーム内で出た時は家の中でチームメイトとトレーニングをして汗を流したり。
色んなことがあったけど、無事シーズンを迎えてプレーできていることは改めて当たり前ではないなと思えます。
あとはヨーロッパ全ての国が特にそうだと思いますが、結果に対してシビアなところがあるので、個人的にどこがよかったのか、悪かったことはなんなのかを、変にメンタル面で誤魔化したり、プロセスばかり評価したりというのがなかったのかなと思いました。
現在7試合を終えてベンフィカは2位につけていますが、まだまだ試合を消化できていないチームが多いので後半戦が特に大事になってきます。
今はシーズンの最後まで試合ができることを日々祈るばかりです。
皆さんにとって2020年はどんな1年になりましたか?
2021年もコロナの影響を受ける年になると思いますが、今年と同様小さな幸せとか当たり前なことに気づける1年になるといいなと思っています。
それでは皆さん、良いお年をお迎えください。
スポンサーリンク
-
前の記事
年内の試合を終えて 2020.12.19
-
次の記事
無力さを思い知らされた2020年 2020.12.31