アナリストとして何をしているのか part2
- 2020.08.16
- ハンドボール
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みなさん、こんにちは。
前回は、part1として、アナリストとして入って3ヶ月経ち、どんなことをしているのかということを書かさせていただきました。
今回は、part2ということでこれからリーグが開催されたらどんなことをやっていくのか、つまり試合期にどんなことをしていくのかということを4つの項目に分けて書いていきたいと思います。
また、この記事を読んで、アナリストのことに少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
1. 相手チームの分析 (試合前)
まずは、対戦相手の分析です。
ここに関しては皆さんもイメージがしやすいかと思います。
相手チームはどのような攻撃タイプなのか、どのようなDFシステムなのか自分たちと戦うときにどのような戦い方をしてくるのか、何か特別なことを用意する必要があるのかなど、過去の試合から予測し、映像などを使って戦う準備をします。
さらには、個人としてもどういうプレーが得意でどういうプレーが苦手なのか、ここでは絶対にやられてはいけないといったような準備をしていきます。
これをしっかり行うことでより具体的な練習メニューが組めたり、自分たちがなにをやるべきなのかが明確になるので、ここの準備がどれだけできるかが重要だと思います。
今シーズンは連戦がなく、昨シーズンほどハードスケジュールではないので先週とは違うことをして来たりと1週間のなかで変化を加えてくる可能性もあります。
なので余裕がある時はある程度予測を加えながら準備をしていくことも必要かなと考えています。
2. 審判分析
これは今シーズンやりたいと思っていたことの一つです。
1試合戦う中で審判を知るということは重要なことで、自分たちが日頃のプレーを出すために、しっかりと目の前の相手と戦うために必要なことだと思います。
選手・スタッフともに試合中、審判に対して、フラストレーションを溜めるのではなく、しっかりと審判と会話ができ、ベストな試合を行うことが選手・スタッフの役割だと思います。
そして、これはアナリストとしてではなく、スポーツマンとして審判や運営の人たちにしっかりと敬意を表すこと。
選手がいないと試合はできませんが、当然、審判や運営の人たちもいないと試合は成り立ちません。
なので会場でも、しっかりと感謝の気持ちを持ってやっていきたいです。
3. ベンチとデータ・映像の共有 (試合中)
ここは今シーズンから変わったところで、試合中のリアルタイムなデータ・映像をベンチに送れるようになり、昨シーズンと戦い方も変わってくるのかなと思います。
まだ、試合中にどんなデータを送るのかは調整中ですが、しっかりとした数値データとしてベンチに情報が送れればと思っています。
映像に関しても、監督が今の見せたい、攻防で変わる選手が今の見たいと思った時に見れるようにライブで映像を切り取り、ベンチに送ることが必要となって来ます。
また、途中から入る選手に試合の傾向・自分の役割を監督やコーチの言葉に加えてデータも見せることでより具体的にイメージがしやすくなります。
こういう見える化ができることによってOFが停滞する時間を減らしたり、戦術の切り替えるタイミングが変わってきたりするのかなと思っています。
試合までに準備をしてきたことに+αとして、試合中に相手が変化してきたことに対していち早く対応するためのツールとして利用できたらと思います。
この情報・データのおかげでこの1点が取れた・守れたというようなシーンが出た時が最高の喜びかと思います。
4. 試合の反省 (試合後)
試合が終わってからは、今回の試合がどうだったのか、なにが出来ていてどんな課題が新たに出て来たのかというのを監督と一緒に洗い出し、試合の振り返りと次戦に向けての修正点を選手たちにフィードバックしていきます。
準備して来たことがしっかりと出ているシーン、よかったプレーに対してもフィードバックをし、やってきたことは合っていることを示し、選手のモチベーションを高めて次戦に向けた練習につなげるためにもここの時間は大切です。
また、映像と一緒に、どういう試合展開だったのか、どこのタイミングがポイントとなる場面だったのかをデータとして簡単に振り返り次戦につなげていきたいと思います。
以上、簡単ではありますが4つの項目に分けて書いて来ました。
実際にリーグが始まってみないとどこまで出来るかはわかりません。
情報量が増えることによってのデメリットもあると思います。
試合を進めていく中でこの情報は出さないでおこうといったような量の調整は絶えずしていかないといけないことです。
あくまでもプレーしてくれるのは選手であり、データは選手の引き出しを開けるためのツールだと思います。
映像を見ただけ、データを見ただけで新しいことができるようになるということはありません。
しかし、気づきを持つことによって新しいことにチャレンジをしてプレーの幅が広がることはあると思います。
また、このように電子機器の使用が許可されることによってよりレベルの高い展開が見ることができ、両チームともに一手先の読み合いになってきます。
プレーをしている選手・現場にいるスタッフだけでなく、その試合を見ている人たちにも昨シーズンとはまた違った面白さ、見方が出てくると思います。
8月末にはリーグが始まりますが、なかなか会場で試合を見ることは出来ません。
しかし、リモートで見てくれている人たちに「今日見てよかった」「週末のハンドボールの試合が楽しみ」だと思ってもらえるようにやっていきたいです。
また、不定期になるかとは思いますが、ブログを通して様々な情報を発信していけたらと思います。
こういう話を聞きたい、こういうネタについて書いてほしいなどありましたら気軽にコメントや連絡をいただけたら嬉しいです。
長くなりましたが、前回のpart1、今回のpart2と読んでいただきありがとうございました。
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