飽きさせないことについて
- 2020.02.06
- PLASSPER
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みなさんこんにちは.こんどうしゅん(@plassper)です.
先日行われたU18 とシニアの国内選手権では2階級ずつ優勝でした.他のクラブが15-20名で参加する中,所属先のクラブからは5名ずつ参加でした.けが人が出てしまいましたが頑張ってくれました.引き続き選手と一緒に頑張ります.
今回は練習を飽きさせないようにするにはどうするか?について,こちらで見た工夫なんかを交えながらまとめたいと思います.
基本的に子どもたち(中学生くらいまで)の練習時間は60分です.週3-4時間の練習になります.
小学校低学年は週2回.柔道よりも体操したりゲームしたりが半分以上を占めています.
そして,高校生以上も1回90分,週8時間程度の練習です.僕のクラブはその他に週2回ウェイトトレーニングがありますが,90分のメイン練習の中で筋力トレーニングをするクラブもあります.
対して,日本の練習時間は?2.5-4時間くらいでしょうか?もっと?こちらの練習からみるとめちゃくちゃ長いですね.週で数えても18-20時間くらい.
イメージしやすいように出したまでで,練習が長いことの善し悪しの話ではないので,日本の練習時間の話はこれくらいにして...
練習に関して,クロアチアに来て言われたことランキング1位は,「日本みたいな練習したら3日後にみんな来なくなる」
ヨーロッパでは日本のような長い練習は難しいのかなあと,実感しています...
でも基礎は必要,でも楽しく練習ができなければ,でも僕は日本のスタイルの反復で技術を身につけてきたしなあ,といつも悩んでは試しての繰り返しです.
反復をするための意識としては,昨日の自分・前回の練習,対戦よりも自分が成長を感じられるかに楽しさを見出すアプローチができるかが大事ですね.
次に,練習中にどんな工夫がされているかについて具体例を出しつつまとめていきます.
・毎日同じことをしない
こちらの練習は,基本的には毎日メニューが変わります.同じことをやるにしても(打込とか)時間を変えたり何か別のタスクを付けたり,技に繰り返し入る基本の反復練習一つとっても何種類もあります.それに新しいドリルを作ったり,とにかく同じ動作をひたすら毎日繰り返すことはないと思ってもらえれば..
・組み合わせ
また,新しいメニューを作る手段として,あるメニューと違うメニューの組み合わせて,足し算的に新しいメニューを作ることもあります.タスク1と2が連動または対になるもので組み合わせることで相手にフェイントをかけれる場合などがそれに当たります.
・ゲームを入れる
これは日本でもよくやられていることかもしれませんが,アップメニューや導入でゲームを入れたりします.
柔道着を使ったり,柔道の動作を使ったり,柔道に近い動きで対決ゲームをしたり..
よくやる例を挙げると,
・(1対1で)相手の肩をタッチしたら1点
・背中に回り込めたら1点
・(全員で)誰かの背後から持ち上げたら,持ち上げられた人は腕立て
・誰かのつま先を踏みにいく
などなど
柔道着を使った遊びは,珍しく動画を撮っていたので見てください.結んだ帯を合図で相手より早く取ります.
・時間がかかるものと即効性のあるものを織り交ぜる
時間がかかる(習得するまでに何か月-数年単位でかかるもの)と即効性のある(次週の試合,その日の乱取で)を1日-1週間単位で練習の中に織り交ぜていきます.
あとは,練習の最後に流行りのテクニックを解説してお試ししてみたり.みんなが使ってみたくなるような説明や取り組むタイミングを意識して練習の中に入れています.
・+選手とのコミュニケーション
一人一人性格も得意なことも違うので,全体でやること+αそれぞれの選手と話し合って,必要なことや取り組み方,声掛けを変えていっています.
人数が少ないのでできることかもしれませんが,ナショナルチーム内でも些細な内容でも必ず全員と話すように心がけています.
このように,様々書いてきましたが,特に意識していることは,
・昨日より自分が成長しているかを感じてもらう
・反復していないように感じる反復練習
・選手それぞれと話し合う
のようなことです.
年代,目標によってこれもまた変わりますが,全体的にはこんなことを考えながら練習メニューを試行錯誤しています.
今回はこの辺で.
「クロアチアに日本人柔道家を招待したい.」もよろしくお願いいたします.
最後まで読んでいただきありがとうございました.
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