「勝つため」と「強くなるため」
- 2019.11.11
- ハンドボール
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みなさん、こんにちは。
世界選手権まで20日のところまで迫ってきましたね。
嬉しいことにSNSで世界選手権についての話題を目にすることも少しだけですが
増えてきたような気がします。
メディアの取り上げはどうなのでしょうか。
日本にいないので詳しくわからないですが、開催してからは
増えていくのか、どうなのか。。
さて、今回はおりひめJapanについて1つ気になったことがあるので
そのことについて書いていきたいと思います。
『前回の2017年 ドイツで開催された世界選手権からメンバーがほとんど変わっていない』
ということです。
まだ代表メンバーは発表されていませんが、2017年の世界選手権以降の
欧州遠征のメンバーは前回の世界選手権を戦ったメンバー中心に選ばれています。
これは良い面もあればそうでない面もあると思います。
良い面:世界選手権、オリンピックと上位に食い込める可能性が十分にあるということ
前回のドイツ世界選手権では結果こそは決勝トーナメント1回戦敗退ですが、
グループリーグでは大会を6位で終えたモンテネグロから勝利をあげたり、
大会5位で終えたロシアとは敗れはしたものも1点差という好ゲームを繰り広げたりと
『ヨーロッパの強豪国とも対等に戦う力はあるんだ』と感じることが出来ました。
決勝トーナメントでは、大会を3位で終えたオランダに敗れはしましたが、
延長にもつれる好ゲームを繰り広げました。
あと一歩のところで敗れてはいますが、その悔しさを経験している選手や
戦えるという自信を持てた選手がまだ多く残っているということは
それだけ今回の世界選手権や東京オリンピックでの期待も膨らみます。
プレー面でも、安定感は増してきています。
各々の特徴を引き出すようなプレーだったり、監督・コーチの
意図しているプレーが増えてきていると思います。
そして、チームとしてのまとまりも強くなっていると思います。
それはここ数年一緒にプレーしているからこそ生まれてくるものだと思います。
でも、日本のハンドボールを考えた時、良いことだけではないような気がします。
良くない面:育成面で海外に比べ遅れているということ
メンバーがほとんど同じということは言い換えれば、若い選手が
欧州遠征に行くことが出来ていないとなります。
国内で行われる強化合宿には大学生の選手だったり、日本リーグの若手の選手も
呼ばれていますが、欧州遠征には帯同していないという現状です。
ここ最近、大阪体育大学の中山選手が欧州遠征に呼ばれたように
若い選手に経験を積ませることによって、選手自身もチームにも
良い刺激となると思います。
海外の代表選手を見てみると、カテゴリーの枠を越えて
トップチームに入っている選手は多くいます。
上のカテゴリーでもまれながら成長していく選手は多くいると思います。
また、早い段階からトップを経験することでアンダーカテゴリーでは
感じられなかったものも感じることができると思います。
その経験がチームの角となるときに役に立つのではないでしょうか。
そして、国全体の育成・レベルの底上げに繋がっていくと思います。
同じ選手を呼び続けることがダメなことだと思っている訳ではありません。
むしろ、『その時の代表』ってだけを見たら良いことだと思います。
しかし、日本のハンドボールを強くすると考えた時、先ほど言ったように
育成面で課題が出てきます。
今のおりひめJapanは東京オリンピックを見据えて取り組んでおり、
東京オリンピックが終わったら、きっと代表選手も徐々に若いメンバーが
増えていくと思います。
でも、オリンピックでハンドボールが終わる訳ではありません。
これからも続いていきます。
そう考えた時、オリンピック後から経験を積ませるのでは
遅いのではないかと思います。
継続して強くあり続けるためには、若い選手に早いうちから経験を積ませることが
大きな鍵となるのではないでしょうか。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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