特別な試合 10/23
- 2022.10.24
- ハンドボール
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みなさん、こんにちは。
前回は、スポーツを楽しむ人たちを守るというタイトルでプレイヤーズセンタードについて書いていきました。
今回は、10/23(日)に行われた古巣三重バイオレットアイリス(以下MVIと表記)との一戦について書いていこうと思います。
これは試合前日の夜、試合当日の帰り道で書いたものになります。
<試合前日>
広島から山口に前日入りをし、下松スポーツ公園体育館で前日練習を終え、ホテルまで走って向かった。(約7kmくらい??)
向っている最中も翌日の試合のことを考えながらホテルを目指した。
試合前のミーティングで選手に何を話そうか、DF / FB / OF / BCの4局面での自分達の戦い方、10分毎のゲームプランをイメージしながら、様々な場面を想定しながら。
毎回、試合前日にやることだが古巣との対決ということもあっていつもとは違う感情、感覚。
何を考えてもワクワク感が高まり、冷静に考えたい / 考えれば考える程楽しみで仕方ないという2つの想いに揺られ最後までうまく整理できず答えに辿り着く前にホテルに到着。
その後、シャワーを浴び、ホテルで夕食を済ませ、大浴場に行き湯船に浸かりながらもう一度明日の試合のことを考えた。
1つずつ冷静に、イメージを膨らませ頭に入っている1つ1つの映像を引っ張り出しながら整理をしていった。
同時にMVIで過ごした2シーズンの思い出にも浸りながら勝手に1人幸せな気分になりながら大浴場を出て部屋に戻った。
勝ち点2のために勝利 / チームの成長のためにサポートをし続けることはもちろん、60分という限られた試合時間、一ハンドボールに関わる人間としてやっぱりこの特別な時間を大切にし、楽しもうというところに行きつきました。
赤の闘志を燃やし、信頼の青を心に秘め、MVIに感謝の意を込めて闘おうと。
<試合当日>
試合会場に着き、MVIのみんなと挨拶を交わし、ミーティングを済ませ、ウォーミングアップをし、いざ試合に。
今回は試合内容はざっくり振り返り、自分自身の心情、感情を主に書いていこうと思う。
試合内容的には自分達のやりたいDFに関しては80%近くはやれていたように感じる。
前半立ち上がりにも狙っていたDFからFBの形で幸先いいスタートを切ることができた。
MVIの得意とする1on1 / 2on2に対して接触しながらコントロールをし、マイボールになったら中央を早く突いて展開をしていくという準備したことが体現できていた立ち上がりだった。
反省点としたらMVIを勢いづけてしまった24:49からの3失点。何とか封じていた1on1の局面からの展開で3失点でした。
後半立ち上がりはこの試合初のリードを許すが、コート内で徐々に修正していくことが出来た。
OFに関しては、MVIの3枚目 / 2枚目のアグレッシブなDFに対して苦しむ時間が多かったもののオフ・ザ・ボールの動きをうまく使いつつコート幅、裏のスペースを突いていけるプレーも多く見えた。
成熟度というとまだまだ60%くらいか。
前後半ともに残り10分の時間帯は苦しかった。相手GKの好セーブもありゴールが遠かった。
1点、1本、1分、1秒の重みを感じたそんな試合でした。
ここからは自分の心情、感情を数時間前に試合を終えた今だからこそ感じるところ想いを書いていこうと思う。
試合開始1時間前に時を戻そう。
12:00 両チームがアップを始める時間。昨シーズンまで日本一を目指していた仲間たちを左に今年日本一を共に目指す仲間たちが目の前にいる光景に言葉では言い表せれない不思議な気持ちになっていた。
いつも通り選手1人1人とハイタッチを交わし、目と目、心と心を合わせパワーを送りパワーをもらう。
試合前で一番好きな時間だ。
その後コート中央から両チームのアップを眺める。(特に何か考えて見ている訳でもなくただただ眺めているという感じ)
今日は古巣MVIだったからかリズムアップはしなくなったのか、GK練習も少し変わったのかなどなど懐かしさも加えて両チームのウォーミングアップを見ていた。
13:00 スローオフ
今シーズンは上から試合を見ているのでスローオフの時はいつも「よし、立ち上がり頼むぞ。かましたろうな」と言ったような我が子を応援するような気持ちで審判の笛の音を聞く。
今日はそこに加えてワクワク感、高揚感を感じた。
広島に来た4月からずっとこの瞬間を楽しみにしていた。
どの試合も楽しみだがやっぱりMVIと戦うというのは自分の中で特別なものであり、興奮しないはずがなかった。
試合中は目の前で起きているプレーを見て、PCでディレイして流している試合映像を編集しながら自チーム他チームの小さな穴を探しつつ、ここまで準備してきた自分の頭にある引き出しを開けながら次の手を考えながら過ごしている。
いつもそうこうしているうちにあっという間に30分が過ぎる。
ハーフでは、監督・コーチから頼まれた映像を選手に見せたり、修正箇所を明示したり、選手の心境、表情を見ながら選手が肌感覚で感じていることと上から見えていることを擦り合わせていく。
正直、今日は良くない前半の終わり方だったので選手の雰囲気、表情がどうだろうかプレー以外の面も心配していたが控室での選手の雰囲気を見た時に割と冷静のように感じ、スッとプレーの話に入ることができた。
選手が準備してきたことをしっかりトライしてくれていたから修正箇所も明確で整理しやすかった。
でも正直、選手の表情を鮮明に覚えているかと問われると完全にイエスとは答えられない。
今振り返ると選手たちの雰囲気だったり声のトーンは鮮明に覚えているが1人1人の表情を思い出すことができない。
いつもと同じような感じだったが、もしかしたら自分自身、昂っていたのかもしれない。
残された後半30分選手を信じ、再び上に上がり席についた。
後半も前半同様一進一退の攻防。
2点差を3点差に広げる勝負ポイント、4点差を5点差に広げる勝負ポイント、タイムアウトの1プレー目。
「ここだぞ、この1本だぞ。コート上にいる選手で、コートにいる選手とベンチの選手・スタッフで、コートにいる選手とベンチの選手・スタッフとサポートメンバーで目と心を合わせてもう一段階ギアを上げよう。」と心の中で唱えていた。
結果は25-25でドロー。
ブザーの音を聞いたときに悔しさが込み上げてきた。
60分間ファイトし続けてくれた両チーム、審判への感謝の気持ちよりも先に悔しい感情が出てきてしまった。
階段を降りながら気持ちを抑え、深呼吸をし、コートに入りメイプルの選手、MVIの選手の表情を見ていると自然とありがとうの一言が溢れた。
辛い時間帯もコート、ベンチ、サポートメンバー、広島から莉子が力を合わせて闘ってくれた。
そして、一緒にベンチ内で、同じ目線で戦いたいなという思いも溢れた。
それだけコート上というのは特別な場所であり、幸せな場所だと思う。
この場に立つために日々もがき続けている選手が多くいる。チャンスがすぐ目の前まで来ているのに手を伸ばしても掴むことが出来ずもがいている選手もいる。コート上でもがき続けている選手も多くいる。
そんな中で先週、メイプルの近藤万春がコートに戻ってきた。そして今日、MVIの團玲伊奈が619日ぶりにコートに戻ってきた。
ここまでの苦しみを知っている分本当に本当によかった。やっぱり2人ともコート上が良く似合う。
やっとスタートライン。おかえり。
そんなことを考えていたらあっという間に山口から広島に戻ってきた。
今回の試合開催にあたって準備・片付けとサポートしてくださった運営の方々、試合会場・画面越しから応援してくださったメイプルサポーターの方々、シューターズの方々、熱戦を繰り広げてくれたMVIの皆さんありがとうございました。
選手たちはまだまだ成長します。選手たちと共に成長していきたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします。
まだまだこれからこれから、また新たな1週間に向けての最高の準備を開始しよう。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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では、
Vi ses!!!!!
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