Tea PijevicというGK
- 2021.05.08
- GK【ゴールキーパー】
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Bom dia 網谷涼子です。
今回はタイトルにもある通り、最近特に気になるGKがいるのでそのGKについて書きたいと思います。
誰かというと、Tea pijevic クロアチア女子代表のGKです。
サイドシュートを片手でキャッチするシーンで特に話題になった選手。きっとSNS等で見たことがある方多いと思います。
身長は私と同じで、なんと同級生でした!
それを知ったらもっと色々知りたくなったのがきっかけで、どうして強烈で、高さのある、テクニカルなヨーロッパの選手のシュートを片手でキャッチしてしまうのか。しかもロングシュートもキャッチするけど、サイドシュート、ときには7mもキャッチしてしまう・・・。
YouTubeで動画を探してひたすら彼女はゴールで何をしているのか研究しました。
彼女のキーピングスタイルはゴールライン上にいつもいて、ゴールバーを掴みながら、相手に対して角度をオープンにする、下がって止めるスタイル。
そんなことしたら大抵のキーパーは失点してしまうんじゃないか?!そう思いますけど、彼女はそのスタイルでスポッ!っとシュートを止めてしまう。
シューターからしたらシュートが吸い込まれてしまう感覚があると思います。これはきっと彼女しかできないスタイル。
でも、なぜ彼女にそれができるのか映像を見て考えました。
1、下がりつつ相手を最後まで観察する力がすごい(特にサイドシュート)
2、ゲームを読む力、シュートポイントへの嗅覚みたいなものがすごい
3、下がりつつ、実はボールにアタックしている
4、自分がどこに立っているのか、空間把握能力が長けている(ゴールバーを握ってる笑)
私が思うにこの4つだと思います。
「小さいGKは前へ、前へ!!!小さいんだからアグレッシブに勝負しろ!」
こう言われる指導者の方、多いんじゃないかと思います。
私はそうでもないと思っています。
実は私が所属しているクラブでもコーチ陣は「涼子は小さいんだから、もっとアグレッシブに少し前でポジショニングをしてボールにアタックしろ!」と言われます。
でもそれに100%賛成できない自分がいます。
ただ、そう言われているにも関わらず、言われたことをしなかったらコーチ陣を無視していることになるので、自分にとって難しいところでもあリます。
でも考えてみてください。そもそもシューターはゴールに向かってシュートを打つのに、ゴールからたくさん離れる必要ってないんじゃないか?って思いませんか。
もちろんシチュエーションによっては前に詰めて、打てるコースを思いっきり消してセーブすることはあります。
私が尊敬するDejan peric (現在 füchse berlinでGKコーチをしている)もゴールから離れると自分がどこにいるかわからなくなるから、詰めても一歩だ!と言ってました。これは特にサイドシュートに関してですが、彼のプレースタイルはゴールのライン上でダンスをしているようなプレースタイル。
ちなみに彼は183センチ。男子のGKとしてはそこまで大きくないと思いますが、数々のビッグクラブで活躍した選手。そのスタイルが合う合わないはあるとしても、その情報・技術は確かだと私は思っています。
デンマークでプレーしていたシーズンに、デンマーク代表のGKコーチとトレーニングをする機会がありました。そこでも下がるようにアドバイスをもらいました。
下がる=失点ではないし、下がる=悪いイメージ、大きいキーパーがやること。ではないと思う。
問題はボールとシューターを最後まで観察し切ることと、下がっている状態からボールへ身体をぶつけに行くこと。
とりあえずPijevic の真似がしたくて、キーパー練習の前にたくさん手に松脂をつけていたら(←キャッチしやすくするため笑)相方のGKに「涼子!!なんで今そんなに松脂つけてんの?!!笑」と聞かれました。
「今日はボールをたくさんキャッチするんだよ!」っと答えましたが、なんのこっちゃと言う顔をしていました。
Pijevic は172センチだけど、意外と腕がしっかりしている。確かに、強烈なボールをキャッチするんだからひょろひょろなはずが無い。
スローイングもうまいし、相手のロングパスも積極的にカットにでる。
私ももっと頑張ろう。
いろんなGKから日々刺激をもらえる。会ったことも話したこともないけど。
と言うことで今回はこの辺で!Tchau!!
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