顔にシュートが当たること
- 2020.11.05
- GK【ゴールキーパー】
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Bom dia!網谷涼子です。
今日はタイトルにもあるように、顔にシュートが当たることについて少し書いていきたいと思います。
スポーツは怪我やアクシデントがつきものですが、ことハンドボールのGKが顔面にシュートを受けることについて、もしかして軽く考えている方がいるのではないかと思っているので書かせてください。
私は昔からよく顔面にシュートが当たることが多いGKでした。
顔と言ってもおでこだったり、口だったり中にはラッキーな時もあります。あまり痛くなかったり、打つ瞬間にシューターがスピードを緩めたり・・・
学生の頃は「ああ〜〜〜痛い!!」それくらいにしか思っていませんでしたが、ソニーに入団してからも顔に(目に)シュートを受けることが何度もあり、ふと「あれ?視力落ちた?」と思うことが多くなりました。
業務中も視野の端っこにライトを当てられたような光が走る。
白い壁や空を見上げるとウジャウジャした線のようなものが見える。
年々悪化しているように思ったので眼科に行くと、飛蚊症と診断されました。
飛蚊症とは硝子体が目の奥にある網膜からはがれ、硝子体の影が網膜に映り、眼球が動くのに合わせて小さな虫のようなものや糸くずのようなものが見えること。 後部硝子体はく離は、飛蚊症の原因で最も多いものだそうです。
ボクサーのように目に衝撃を受ける人、または目の加齢によって飛蚊症になります。
私はシュートが当たることでそうなったんじゃないかと診断されました。
また、視野の端にライトを当てられるような症状があるのは硝子体が網膜を引っ張っている状況。網膜が裂ける、網膜裂孔の前兆でもあるので注意が必要であると。私の目はそういう状況にありました。
今はライトを当てられているような症状はないですが、飛蚊症はずっと続いていきます。
キーパーの顔にシュートが当たったとき、あなたはどう対応しますか?
指導者の方々、決して気合やなんやで選手にプレーを継続させないで欲しいです。
目を清潔にして、冷やすなり目薬を刺すなり、軽い脳震盪が起きてないかしっかりチェックし、プレーを中断させて欲しいと私は思っています。
昨シーズン、デンマークでプレーしていたときは顔にシュートが当たったら練習が始まって30分だろうが1時間だろうが、その日は練習をさせてもらえませんでした。
ちなみにボールも松脂でべったりで、シュート力もあるプレイヤーのシュートだったので、痛みは1ヶ月ほど続いて、目の白い部分は3ヶ月ほど赤く炎症を起こしていました。
それと同時に頭痛もありました。プレーを継続させるには頭痛・目の状態・そのほかの部分に何も起きていないことが最低条件です。
シュートを当ててしまったプレイヤーはその気がないと思いますが、しっかり心配してあげて欲しいですね。
ハンドボールをするその瞬間よりも、長い人生を生きていく方が大事なので。自分も相手も大事に。
では、今回はこの辺で。Obrigada!!
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