All training must be fun!

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みなさん、こんにちは。

ついに世界選手権が終わりました。

オランダが優勝!初優勝!

最後は劇的でした。最後のジャッジも議論になりそうな、、、

また、世界選手権については後日にまとめて書こうと思います。

さて、前回は「練習時間と強さ」について書かせてもらいました。

練習時間と強さは比例するのか

『量と質』の関係は、スポーツにとっての永遠の課題になってくると思います。
両者のバランスをいかに取るのか、と言うことは指導者が悩むポイントです。

「こういう練習をしている」「こういう組み立てをしている」など特定の競技ではなく、
幅広い競技の練習プログラムを聞くことも大切なのではないかと思います。

そういう情報交換をできる場がもっと必要だと思います。

そして、今回はデンマークでの練習を紹介しつつ、練習構成について感じたことを
書いていこうと思います。

前回も書かせていただきましたが練習時間としては1時間半〜2時間で構成されています。

まず始めに、コーチから「今日は何をするのか、何を意識するのか」の説明があり、
練習が始まります。

大体の練習の流れとして、ウォーミングアップ→パス→GK練習→ポジションシュート
→メインのメニュー(速攻、セットメニュー、攻防など)という感じになります。

ウォーミングアップとしては、コーチの指示に従ってアップを行うパターンや
自分自身でアップを行うパターンがあります。
(高校生以上の世代になってくると基本的には自分自身でのフリーアップ)

その後、アップの一環として、サッカーを行ったり、ネオホッケーだったり、
他にも遊び感覚で行えるようなエクササイズを中心に行います。

パスに関しても、普通のパスだけでなく、この動画のようにバックパス、スピンパスなど
テクニックの必要なパスも若い世代から練習の中に入れていきます。

初めはできなくても、選手たちはチャレンジをしますし、テクニックのいるプレーは
「やってみたい」という好奇心から楽しんで取り組みます。

GK練習に関してもバリエーションの多さを感じます。
1つの動きだけでなく、様々な動きを入れていきます。

「試合でその動きを実際にするのか?」という疑問を持つかもしれませんが、
組み合わせることによって、身体の使い方を覚えたり、
違う部分に活きてくることもあると思います。

ここまで少し動画を使いながらどんな練習があるのか紹介をしてきました。

他にも、こんな練習があるのかと感じることは山ほどあります。

ただ、練習メニューを紹介するだけではなく、ここからはどのようにして構成を
しているのだろうかということについても書いていこうと思います。

まず最初に、チームが目指すスタイルの中から何のテーマを選び、
それに対してどんな能力を覚えさせたいのか。

つまり、目指すスタイルに繋がるテーマを選ぶ作業が第一歩にあると思います。

目指すスタイルが定まっていないと、目的を共有できなかったり何を意識したらいいのか
わからないということが起きてきます。
ここの部分が『質の高さ』に影響してくると思います。

そして、限られた練習時間の中で運動量も必要となってきます。

そこで考えることは、
「どうすれば待ち時間が少なくいいトレーニングができるか」
「練習メニューの移り変わり時に準備の手間をかけない為にどうするのか」
という部分になってくるかと思います。

海外で感じることは、トレーニングをいくつか組み合わせることによって
待ち時間を有効的に使っていたりしています。

また、多くの道具を使用してトレーニングをします。
ラダー、チューブ、ジャンプボックス、ミニハードル、椅子etc

そして、これを準備するのはコーチがしています。
選手が給水をしている間を使いながら行い、スムーズに練習が移れるようになっています。

これは、選手たちの集中力を持続させるための一つでもあると思います。

限られた練習時間の中でいかに集中して取り組ませるかという部分が大切になってきます。

日本人もヨーロッパの人も共通して言えるのが、オンとオフの切り替えが
あまり上手ではないと思います。

だからこそ、集中力を持続できるように指導者が仕向けていく必要があると思います。

また、メニューにおいての設定を試合の内容と繋ぎ合わせるようになっていると
感じます。

どういうことかというと例えば、プレーの制限をしたりします。
下の動画は、速攻においての走り方、ボールの受け方の練習です。
ここでは、ドリブルを禁止して、パスで繋ぐようにしています。

『こういう設定にすれば、こういうふうに動きが制限されるからそれがうまく、
この場面にリンクする』

といったように。

制限をつけることで、何を意識しなければいけないのかを明確にしています。

 

ここまで、練習メニューやその構成について書いてきました。

2つに共通して言えること、またどのスポーツにも共通して言えることは、
『全てのトレーニングが楽しくないといけない』ということです。

やっていて楽しいと思うように組み立てたり、その競技が好きな選手を増やす、
たとえ才能がなくても強烈なファンになるようにという考えがまずはなければならないと思います。

『プレーをしている選手たちに笑顔を』という指導方針が
このようなメニューであったり、構成につながっているのだと思います。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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