百聞は一見に如かず,塵も積もれば山となる,的な話
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みなさんこんにちは!SHUN(@plassper)です!
イチロー選手が引退を発表されました.長い間お疲れ様でした.10-12歳の間しか野球をしていない私でも心を揺さぶられるアスリートです.
試合を生で見たことはないですが,「本物」と言える選手の一人ですね.FCバイエルンもツイッターでリスペクトの表現をしていましたね.
長い引退会見では,野球や人生に対する考え方が本人の内側で定義されているものたちであふれているような印象を受けました.
全部について私の考えを述べることはしませんが,最後の質問についてだけ.
質問はこちら.
孤独を感じながらプレーしていると以前仰っていたが,ヤンキースに移り,マーリンズに移り,プレーする役割が変わってきました.それから去年ああいった状態になって,今年引退ということになりますが,その孤独感というものはすっと感じながらプレーしていたんでしょうか.それとも前の孤独感とは違ったものがあったのでしょうか.
孤独は感じていたか.また,それは役割,チームとともに移り変わっていったのか?という質問に対し,イチロー氏は,
現在それは全くないです.今日の段階でそれは全くないです.
それとは少し違うかもしれないですけど,アメリカに来て,メジャーリーグに来て,外国人になったこと.アメリカでは僕は外国人ですから.
このことは,外国人になったことで人の心を慮ったり,人の痛みを想像したり,今までなかった自分が現れたんですよね.
この体験というのは,本を読んだり,情報を取ることができたとしても,体験しないと自分の中からは生まれないので.
孤独を感じて苦しんだことも多々ありました.ありましたけど,その体験は,未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと思います.
だから,辛いこと,しんどいことから逃げたいと思うのは当然のことなんですけど,エネルギーのある,元気な時に,それに立ち向かっていく,そのことはすごく人として重要なことなんではないかなと感じています.
と回答していました.
「外国人になった」ことで,今までになかった自分が現れた.
このことは会見全体の趣旨からすると本筋とはずれるかもしれないのですが,私に一番刺さる一言でした.
今置かれている状況が同じということもあります.日本にいた時にはわからなかった感覚です.
日本のことは本当に好きだけど,それだけじゃない.よりたくさんの世界を知ることで,自分が外国人になることで,その人自体を理解しようとする,リスペクトするという考えを持てたような気がします.
外国人の方々が「外人」という略称に抵抗がある,ということもうまくは言えないけど何となくわかります.
私にとって外人はただの略称だけど違って聞こえているんだという.
そんなことが日本を出て一人でいるとたくさんあります.
イチロー氏もそうですが,一緒にブログを運営している田中圭君も昨年はハンガリーで外国人でした.徳田新之介君も現在進行形です.そして,私と同じようにヨーロッパで柔道指導をしている仲間たちももちろんその国では外国人です.
みんな人には言えない孤独や葛藤,苦労があるはずです.それでも明るく,周りに溶け込みながら目の前のやるべきことを積み重ねているはずです.本当に尊敬しています.
そして,どんなカテゴリーであっても積み重ねていくことでしか進むことができないと改めて思わされた会見でした.
私もそういった人間になれるように,今現在の活動が自分の未来にとってプラスにはたらくように積み重ねていきます.
という風に,イチロー氏の引退会見でいろいろ考えさせられたよという話でした.改めて現役生活お疲れ様でした.楽しい野球に全力で取り組んでほしいですね.
今回も読んでいただきありがとうございました.
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