こんな論文書きました!
- 2021.04.14
- PLASSPER
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みなさん、こんにちは!
今回は、日本ハンドボール学会に投稿した論文を紹介します!!
題目は、「男子ハンドボール競技における防御者による攻撃行動の中断が防御結果に及ぼす影響」です。
長い題目ですが簡単に言うと、「フリースローを取ったら(攻撃の中断)、得点を防げるの?」って感じです。
小学生の頃からハンドボールを続けているのですが、「フリースローは取ったほうが良い」とどのカテゴリーでも教わってきました。
みなさんは、そんな経験ありませんか??
攻撃の流れやテンポを中断できたり、何回かフリースローをとったらパッシブ予告や相手のミスを誘発するといったメリットやイメージを持っていないですか?
僕自身この研究をする前はそう思っていましたし、指導する際は自分もそう言ってしまいます。
ただ実際のところ、フリースローを取ったら攻撃に影響があるのかどうか分からないので、調べてみようと思ったのがこの研究の始まりです。
まずは、攻撃中断(フリースロー)の実態について簡単に説明します!
僕の言う「男子」とは、学生リーグ、日本リーグ、チャンピオンズリーグです。
この3つのカテゴリーで共通していたことを説明します。
1. セットオフェンスの7割は中断されない
この7割というのは、10回のセットオフェンスのうち7回は攻撃が中断されていないということです。
しかし、3回は意図的なのか偶発的・結果的なのかは分かりませんが攻撃を中断していることが分かりました!
この数値は多いですかね?どう思いますか??
2. 攻撃を中断しているのは2・3枚目のディフェンダー!!
これは経験的にも結果的にも納得ですね。
結果としては、2・3枚目がそれぞれ4割程度、攻撃の中断を行っていることが分かりました!
「1枚目の選手がディフェンスに貢献していない」と言いたいわけではありませんので、ご注意を。笑
3. 攻撃を中断されているのはセンタープレイヤー!!
僕の予想は、ポストか両エースだったんですけど外れました。
センターは4割近くを占めていて、ポストと両45°は2割ずつくらいです。
両サイドはなんと5%以下でした。
4. 攻撃が中断されたエリアは○○○が多い!!!
みなさんは、どのエリアで中断されていると思いますか??
説明の順番的に想像がつきやすいと思います。
それでは答え… A. ゴール正面 です!!!(6~9mエリア)
ゴール正面というのは、簡単にいうと6:0DFの3枚目が守るエリアです。
このエリアはバチバチ身体接触してますもんね…。
他にも共通することはありましたが、今回は簡単に4つ書いてみました。
なんとなく分かっていそうなことではありますが、今回研究してみて実態を知ることができました。
個人的には、「やっぱりそうだよね」で終わったんですけど、結果が出ると興味深いですね。
最後にこの研究で僕が知りたかったことを簡単に説明します。
「フリースローを取ったら、得点を防げるの?」
これがこの研究で僕が一番知りたかったことになります。
その答えは、、、
学生リーグ:フリースローをとったら、防御失敗!
日本リーグ:フリースローをとったら、防御成功!!
チャンピオンズリーグ:フリースローをとってもとらなくても、結果に影響はない。
これが、僕の研究結果になります。
攻撃を中断させる防御プレー(フリースローをとる)は、一概にどのカテゴリーにおいても防御結果に影響を及ぼすとはいいきれませんでした…。
全部のカテゴリーで、「フリースローをとったら、防御成功!!」という結果だったら良かったのですが、カテゴリーによって異なることもまた面白いですね。
ただ、この研究結果に到達するまで本当に大変でした。
時間はかかるし、正確な言葉を使うの難しいし、数字がたくさん出てくるし、、、。
めちゃめちゃ大変なんですけど、結果が出ると本当に面白いです。
さらに研究を深めればまた違った結果が見られるかもしれません。
ひとつ注意してもらいたいのは、この論文が全てではありません。
今回のブログにはざっくりと簡単に書いていますので、詳細を知りたい方は是非ハンドボールリサーチを読んでみてください。
ハンドボールリサーチには様々な論文が掲載されていて、様々な視点からハンドボールを科学的に見ています。
日本ハンドボール学会のホームページから、その他に掲載されている論文の概要を見ることも出来るので、気になる方はチェックしてみてください!!
それでは、今回はここまで。
Sziasztok!!
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