GKコーチとのあれこれ

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Bom dia!網谷涼子です。

今回はGKコーチ(アンドレー)との最近のやりとりについていくつか書いていこうと思います。

私も日々模索中、研究中。この記事が誰かの何かの些細なきっかけになれば最高です。

 

まず・・・アンドレーってどんな人なのか、どんな感じでトレーニングをしているのか?について

彼はベンフィカの男女のGKコーチをしながら、レストランを経営しています。レストランの経営がなかなか忙しく、毎日練習に来てくれるわけではありません。

現役の時はスポルティング(ポルトガルで1〜2位を争うチーム)でプレーしていたらしく、背はそんなに高くないけど本当にすごいGKだったそう。

トレーニング中の彼は目つきから殺気を感じる。アップからかなり息があがるトレーニングが多く、GKたちは日々追い込まれています。

トレーニング中に指示されること一つ一つに鋭さがあって、少しも気を抜けないような高い集中力が求められます。説明されたことを聞いていないなんてことは論外。けど、すごいいい集中力で私は個人的に好き!

シュートを受けている合間やGKトレーニングの合間にはスタジアムの観客席の階段上りをしたり、腕立て伏せをしたり、時にはスプリントをします。その意図は疲労した中での瞬発的な動きや、体力レベルをあげることによって集中力をアップさせるなどの意図があるんじゃないかと私は思っています。(あくまで私の考え)トレーニング中は汗だくです!

すごくハードだけど、GKは時間を持て余すことが多いので、私はこういうハードな練習が好きです。

 

彼の指導は決してきつい言葉で私たちにプレッシャーを与えるようなものではなく、あくまで選手が上手くなりたいとか、ダメなところを改善したいという意思の元、指導してくれる感覚があります。

選手を低く評価したり、こんなこともできないのか!という言葉は絶対に選手にかけません。選手は上手くなるためにトレーニングしているし、それを彼は理解しているからだと思います。

 

紹介はこんなところにして・・・アンドレーに求められていることを紹介します。

1、誰よりも冷静であること

2、誰よりも賢くあること

3、シューターの腕、体勢を見てセーブすること

4、ディフェンスの間に位置を取ること(※ディスタンスシュート)

5、ジャンプしないこと

この5つが今私が課題としていることです。

この5つを見ると「な〜んだ、そんなことか」と思われる方いると思います。けど、違うんです。

冷静というのは静かに何かを考えている状態ではなく、今から起こりうるプレーを全部先読みするかのような冷静さのことです。少なくともコートプレーヤーとは全く違うことを考えなければいけない。(だからGKって変わってる☝️)

今取り組んでいることって至ってシンプルだけど、シンプルなことを極めるのって難しいし時間がかかる。

特にシューターの腕と体勢を見てセーブというのは、当たり前のことではあるんですけど、シューターに騙されて逆を突かれてしまうとか、腕や体勢を見てなくてイージーなシュートにもかかわらず失点してまったりという場面はあると思います。

これはレベルが上がれば上がるほどシュートは速くなるし、複雑になるし、翻弄させられるので難しくなって行きます。

それをさらに実践で初めてマッチアップする、ノーデータのシューターだとしたら・・・一発目に合わせにいくのは難しいですよね。プレータイムや試合でのいろんな経験が必要になってくると思います。

でも、逆に腕と体勢を見てキーピングするレベルを上げれば安定感も出てくるし、相手の情報がたとえなくても「今のは手が下がったからここだと思った!」とセーブできるだろうし、どうして失点したのかもわかってくるんじゃないかと思っています。それ以上にそのキーパーの地力(ある程度フリーで打たれてもキーパーで解決してしまう力)がつくんじゃないかと思っています。

 

けど、どうでしょう。普段の練習でGKトレーニングにたくさん時間を割いているチームは少ないんじゃないでしょうか?

パスキャッチの後のキーパー練習というのはGKにとってただのウォーミングアップ。コートプレイヤーが2:2、3:3を練習するようにキーパーもその場面に応じたトレーニングをしなければいけないと感じてます。

 

続いて・・・4つ目に書いたディフェンスの間に位置を取ること(※ディスタンスシュート)”というのは何かというと、たとえシューターに対して正確なポジショニングができていても、ディスタンスシュートを受ける際にディフェンスの真後ろにポジショニングしていたら、シュートをセーブできないと言われました。好き放題やられると。

”ディフェンスとディフェンスの間に位置をとる”

これを言われたのは初めてでしたが、実践してみるとディフェンスとの役割分担が分かりやすくなるし、ヨーロッパの選手のリーチの長さとかシュートスピード、ジャンプの高さに以前より対応できるような、比較的ボールに届くような感覚がありました。

ゴールからみるとシューターってどこでも打てそうに感じるけど、実際シューターからすると全てのコースを思うままに打つのって難しいんですよね。

言葉だけで説明するのは難しいのであれですが・・・ディスタンスシュートに悩んでいるGKのみなさん、ぜひ試す価値はあると思います。

 

5つ目のジャンプしないこと、というのは何なのか。

ノーマークシュートに対して(圧倒的不利なシュートに対して)シューターに壁を作る形でジャンプするキーピングをよくします。しかし、それを禁止されました!泣

なぜかというと、ジャンプしている際は前後左右に移動することができないから。

つまり、ジャンプすること=死ぬ!!!ということと言われました。

腕・ボールを見て打たれたところに体を投げ出す方が可能性が高いということです。少なくともセットでのノーマークシュートでうかつにジャンプはするな!と言われました。

あとはシュートをセーブする前に少し予備動作をしてしまっているのでそこを修正しています。

 

以上が最近のGKコーチとのやり取り+私が取り組んでいることです。

日々、ただシュートを受けるだけでなく小さな目標を立てて練習に取り組むことで半年後、1年後にそれぞれ思い描くGKに近づけると信じています。私は今それをしています。

自分ができないところにフォーカスしてトレーニングするってすごくネガティブなイメージを持ちがちです。「ああ、私こんなこともできないんだ・・・」とか「何度やってもできない!」とか。でも、向き合わずにそのままにする方がもったいないと最近は特に思います。なのでポジティブに、自信を持ってやるのがベストかなと。

 

今回も読んでいただきありがとうございました!Obrigada!!

 

 

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