見る力は見えない力
- 2020.03.09
- ハンドボール
スポンサーリンク
みなさん、こんにちは。
お久しぶりです。
個人的に色々と落ち着き始めてきたのでまた定期的に更新していこうと思います。
今後のことについては、また発表します。
これからもよろしくお願いします。
本題に入りまして、今回は『見ること』について書いていこうと思います。
プレーをするために最初に行う『見る』ということは、他の人がどのように見えているかは
知ることができないので、人と比較することは難しいと思います。
自分自身でも今見えているものが本当にしっかりと見えているのかはわからないと思います。
つまり見る力ということは目には見えない力となります。
スポーツ選手にとってはこの見る力というものがとても重要になってきます。
普段の生活では、見ることは当たり前で無意識に行われていると思います。
普段見ることを意識するのは、探し物をするときや視力検査をするときぐらいではないでしょうか。
この無意識に見る、意識的に見るということに共通していることは、
まず目で見て、その後身体を動かすということです。
例えば、ハンドボールで考えると目をつむってプレーをすることは、できません。
パスをもらう時、パスをする時は無意識かもしれませんが味方や相手、位置関係を把握して
プレーをしていると思います。
状況に応じて、パスやシュート、フェイントといったように選択をすると思います。
このような行動が制限されるシーンとしては、DFのプレスが速かった場合です。
プレスが速ければ、味方や相手の位置関係を把握する時間が短くなり、判断が遅くなれば、
パスコースもシュートコースもなくなり、相手ボールになるリスクが増えてしまいます。
また、状況判断ができないまま直感を頼りにプレーをしていても、相手ボールになるリスクは高まります。
このようにパスやシュートといったようなプレー動作の前の『見る』という部分の
重要性は伝わったかと思います。
そして、パスミスなどの判断ミスをしてしまった時、よく「しっかり見ろ」や「前を見ろ」などといったような
抽象的な指示を受けたことのある選手も少なくないはずです。
「見ていたんだけども」という選手も中にはいるかと思います。
『見ること』には、視力以外にもたくさんの重要なことが存在します。
例えば、2つの目がうまく連動しない、ピント合わせがスムーズにできない、
中心は見えていても周辺からの情報が取り込めていないなどの問題があると
身体の動き、つまりプレー面に影響が出てきます。
自分自身では見えているつもりでも、気づかない間に目のこうした機能の問題が
競技パフォーマンスに影響を与え、練習通りにできないなどといったような本来の力が
発揮できない原因へと繋がります。
先ほども言いましたが、目は頭や身体より速く動くものです。
しかし、見方を知らないと身体と目が一緒に動いて判断やプレーが遅くなったり、
多くの情報を得ることができなかったりします。
ハンドボールの例で出したように、前を見ると前が見えるとでは大きな差があります。
そして、どこまで見えているかは人によって全く違うことだと思います。
じゃあ、目が良ければ見えるのでしょうか?
一般的に「目が良い、目が悪い」と言われるものは学校や免許更新時などで測定を行っている
「静止視力」のことです。
スポーツをする上でもっとも基本となる部分ですが、
静止視力が良いだけでは良いパフォーマンスにはつながりません。
では、ハンドボールにおいて他にどんな能力が重要となってくるのでしょうか。
僕が考えるハンドボールをプレーする上で必要となってくる能力は3つあります。
一つ目は、周辺視野です。
目の前のDF、OFを見ると同時に周りの状況も目で捉える能力で、視野が広いと言われる人は
この能力を持っています。
広範囲のものを目で捉えることができれば、周りと自分の位置関係も把握できます。
二つ目は、瞬間視力です。
一瞬のうちにできるだけ多く正確に把握する能力で、これはOF時に活かされる能力だと思います。
変化する相手の位置関係を瞬時に把握し、数的有利を作り出すことができます。
的確に動くためにも必要な能力だと思います。
三つ目は、目と手の連動動作です。
周辺視野で捉えたものに素早く正確に反応することです。
わかっていたけれど、見えていたけれどパスが出せなかったやシュートが打てなかった
という部分はこの能力が優れていれば、軽減すると思います。
では、このような能力をどうやって身につければいいのかというのは、
もちろん日々の練習の積み重ねもありますが、スープリュームビジョンという機械を
使って鍛えることもできます。
きっと誰もが見たことのある機械かと思います。
これは認知力 (目) と判断力 (脳) を鍛えることができ、先ほど紹介した3つの能力全てが
鍛えられるかと思います。
これは、子供でも大人でもトレーニングをすることが可能で、この能力は鍛えれば
どの年代でも伸びる可能性があると言われています。
この機会の他にも、ボードに書いてある数字を1から順に探していくトレーニングなど
様々な方法があると思います。
そして、遊び感覚でできるトレーニングでもあります。
今、新型コロナウイルスの影響でハンドボールの練習ができなかったり、
ウエイトトレーニングができなかったりする選手も多くいるはずです。
これなら簡単に家でもできるトレーニングかと思います。
是非、一度試してみて自分の目の能力を測り、
プレーの向上に活かしてみてはいかかでしょうか。
練習がなかなかできない時にこそ、今までの自分を振り返り、何が足りないのか整理する時間を十分に作ってから、
自分にあったトレーニング設計をするいい機会だと思います。
そして、別件ですが管理人でもある近藤 俊さんがYoutubeチャンネルを作ってくださいました。
チャンネル登録はこちら↓↓↓
などなど..
僕自身が上げる動画としては、デンマークで行った練習を主にあげていこうと思っています。
皆様今後ともPLASSPER BLOGをよろしくお願いいたします!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
スポンサーリンク
-
前の記事
#1 なんでラジオなのか? 2020.03.09
-
次の記事
#2 クロアチアの入国管理が強まった(2020.3.9) 2020.03.10