ヨーロッパから見た日本
- 2020.02.10
- ハンドボール
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みなさん、こんにちは。
今回は、以前ノルウェーに行ったときに、日本とヨーロッパの違いについてノルウェーにいるコーチと話したことについてまとめていきたいと思います。
まず初めに、「日本とヨーロッパの1番の違いは何だと思いますか?」と聞きました。
その答えは、予想はしていたけれどやはり『シュート』だと言っていました。
これは体格の問題ももちろんあるが、一番は日本は『ロングシュートを打つ』という習慣がない様に思うと言っており、最初言われた時、打つ習慣?と少し疑問にも思いました。
そのことについてもう少し詳しく聞いてみると、「日本ではロングシュートで終わって評価されない場面を目にしたことがある」と言っており、ヨーロッパではまずあり得ないことだとのことです。
利き手側が空いている状況はもう常にチャンスであり、そこでロングシュートを打つ選択をしない事は間違っていると。
それに加え、日本は確率で考えてしまう傾向があるのでは?と話しており、確かに「もっと確率の良いところで打とう」という言葉を試合中によく耳にします。
そのコーチの言葉を借りて言うと、「それは確率を上げる練習をしていないから」だと。
日本では、ロングシュートよりもカットインシュートやサイドシュートなどキーパーと1:1になりやすいシュート場面をよく練習すると思います。
それは、その場面のシュートを確率よく決めるために練習をする事で、ヨーロッパの人からすると利き手側の空いているロングシュートの確率を上げる練習もカットイン・サイドシュートと同じくらい
必要である事だということです。
『ヨーロッパは全体的にデカいから、パワーがあるから、だからロングシュートがどんどん打てるんだ』と思う方もいるかもしれませんが、利き手が空いている状況ということに焦点を当てれば、日本人でも打ち抜けることだと思います。
シュートのタイミングを変えたり、DFを使って打ったりと『高さやパワー』の部分ではないところで日本人は勝負できると思います。
そういった場面でのシュート確率を上げるための練習をもっとすべきなのではないかとそのコーチは言っていました。
そして、日本人は、『スピードがある』『粘り強く攻める』などヨーロッパの選手よりも体が小さいということでフェイントだったり、サイドまでズラすということに力を入れているだろうという事は分かるがフィジカルがある相手に綺麗なフェイントはかけれるが、抜けきれない・シュートシーンを作れても決めきれないというシーンをよく見る印象であると。
「ハンドボールは綺麗にズラすスポーツでもないし、綺麗にプレーをする必要はない」と言っており、ヨーロッパの人から見ると日本のハンドボールはそのように見えているんだという気づきもありました。
もちろんその様なプレースタイルがダメだと言っているわけではないと思いますし、そういったプレーをより一層活かすために『ロングシュートを打つ習慣をつける』ということが大切になってくるのだと思います。
体格の問題に捉われるのではなく、利き手が空いている場面でのロングシュートは日本人らしい打ち方 (タイミングを変えたり、DFを使って打ったり) でもっと狙うことが今の日本には大切なのではないかと思いました。
そうすれば、「ヨーロッパにも勝てる!」とは言い切れないですが、攻めのバリエーション、1試合通しての戦いやすさは変わってくるのではないかと思います。
今回は、ヨーロッパから見た日本のハンドボールについて書かせていただきました。
日本のハンドボールを外の世界の人に聞くことによって、気づけること、再確認できることや考え方そのものの違いを知ることが出来ます。
客観的な意見を取り入れることでさらにレベルアップができると思います。
次回は、ヨーロッパの選手のシュート時の腕のしなりはどうやって?
シュートテクニックの部分の話をまとめていこうと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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