試合展開の流れについて(日本リーグの試合より)

試合展開の流れについて(日本リーグの試合より)

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みなさん、こんにちは。

明けましておめでとうございます。

ついに、2020年がやってきました。

2020年はどんな年になるでしょうか。
個人的には、2019年は色々な人に出会えた年でした。

ブログの管理者である、近藤 俊さんやデンマークの学校のみんななど
大きな影響をもたらしてくれる人たちに会うことができました。

このような人との出会いには感謝し、これからも大切にしていきたいと思います。

2020年には、みなさんもご存知の通り、オリンピックが東京で開催されます。

スポーツ界にとって、今後を左右する重要な年になるかと思います。

僕個人としても今後の人生を左右する重要な年になります。
留学生活が終わり、また新たな道が始まります。

まだどうなるかは未定ですが、デンマークで学んだことを生かしていけたらと思っています。

さて、前回は『日本リーグ開幕』ということで、個人的な注目チームも
紹介して書かせてもらいました。

12月のハンドボール、1月からのハンドボール

女子の第1週目が終わり、2日間で8試合が行われました。

前回の記事で、注目チームに挙げたHC名古屋はどうだったでしょうか。

HC名古屋 17 (9-14 8-10) 24 ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(以下、ソニー)

以上の結果で、残念ながら初戦を落としてしまいました。

今回は『試合の流れ』に注目して試合を振り返っていきたいと思います。

HC名古屋もソニーも日本選手権では怪我で欠場していた
山本選手 (HC名古屋)、谷選手 (ソニー) をスターティングメンバーに起用してきました。

DFシステムとしては、HC名古屋は山本選手、徳永選手を中央に置く6-0DF。

ソニーは、トップに岩崎選手を置いた、5-1DF。

両チームとも、日本選手権とは違うシステムでスタートしました。

HC名古屋は、岩崎選手をトップに置いた5-1DF相手になかなか攻撃リズムを作れないものも
DFでは、真ん中4枚(杜氏選手、徳永選手、山本選手、笠原選手)がしっかりと足を動かし、
相手ポストの角南選手へのパスを通さず、相手のミスをうまく誘っていた印象です。

なかなか攻撃のリズムを掴めないソニーは前半10分に、北原選手を投入し、
左から金 茶榮(キム・ダヨン)選手、谷選手、北原選手のバックプレーヤーに変更をしましたが、
HC名古屋に速攻から得点を許し、5-3と2点差にされ、タイムアウトを請求しました。

HC名古屋としては、セットOFで苦しんでいたが、
DFが機能し、速攻で点が取れ、良いスタートを切ったと思います。

その後、タイムアウト明けにソニーはダブルポストを使い戦術的にHC名古屋のDFを動かし、
北原選手の3連続得点でOFからリズムを掴もうとしましたが、
HC名古屋も負けじと髙宮選手の3連続得点。

しかし、同じ3連続得点でも、ソニーは意図的に相手DFが前に出れない状況を作り、
フィニッシュに
持ち込んでいっているのに対し、HC名古屋は個人技に近い
3連続得点になってしまった印象です。

この段階で得点的には、8-8の同点ですが、OFから流れを掴んだのはソニー側だと思います。

そして、そこからソニーの6連取で一気に8-14に。

HC名古屋も多田選手をトップに置く5-1DFにシステムを変え、ゴールキーパーも
瀧澤選手から家城選手に変え、流れを変えようと試みますが、
9-14のソニーの5点リードで前半が終了しました。

立ち上がりDFから速攻で流れを掴みかけたHC名古屋に対して、
ソニーはタイムアウト後からOFで流れをしっかり掴むことができたと思います。

後半のHC名古屋は、前半終了間際のDFシステムでスタート。

多田選手をトップに置き、ゴールキーパーも家城選手でのスタートです。

後半立ち上がり、HC名古屋のOFミスからソニーの田村選手の速攻で
ソニーが先制します。

後半もソニーペースで試合が展開されるかと思いきや、
ソニーの服部選手の速攻を家城選手がビックセーブ!

その直後のOFで、徳永選手から杜氏選手へとパスが渡り、得点に成功します。

このようにナイスプレーが出た直後のチャンスをモノに出来るか出来ないか
流れも大きく変わると思います。

ビックセーブ→得点→守る
これが出来た時、試合の流れが変わるタイミングであると思います。

そして、杜氏選手の得点後のDFでは5-1DFが機能し、守ることに成功しました。

その後、HC名古屋に連続得点のチャンスが来て、流れが来るのでは?と思いましたが
ソニーも流れを渡しませんでした。

辛抱強くDFで粘り、OFでポストを角南選手から山本 奈津希選手に変え、
ファーストプレーで
山本選手が得点しました。

変わって入ってきた選手がすぐに得点に絡めるということは
チームに勢いをつけ、試合展開の中で
大きなポイントとなる場面だと思います。

その後、両チームともDFが機能し、なかなか得点が出来ない時間帯が続きます。

後半10分過ぎにHC名古屋が2連取し、
12-16となったところでソニーがタイムアウトを請求。

タイムアウト後に、OFを修正したソニーが5連取に成功し、再び流れを掴みました。

そのままソニーがペースを握り、後半22分の段階で13-23のこの試合最大の10点差に。

その後もソニーが優位に試合を進め、17-24で試合が終了しました。

前半、後半の得点を図にするとこのようになります。

 

前後半ともに立ち上がりに好スタートを切ったのは、HC名古屋の方だと思います。

キーパーの好セーブもあり、DFから流れを掴みにかかった印象です。

ソニーは、前後半ともにタイムアウト明けにOFを修正し、OFから流れを掴んだ印象です。

ここまで試合展開の流れについて詳しく書いてきましたが、今回の試合において
最終的に7点差がつきましたが、点差ほどの差はないように感じました。

タイムアウトだったり、選手交代のようにベンチ側の手札を使い、流れを変えようと
試みる方法は、試してみないとわからない場合がほとんどです。

選手層が厚かったり、シュートまで持っていけるフォーメーションがいくつかあれば
流れを変えられる確率は上がると思います。

しかし、流れを変えるためには、何かきっかけとなるプレーの次やその次までの
プレーがとても大切であると思います。

今回は、その流れを掴み切ったソニーが試合を優位に運んだということで
HC名古屋も前後半の立ち上がりに流れを掴み切り、連続得点が増えていればまた
違った展開になっていたと思います。

このように流れの移り変わりに注目して試合を見てみると
また違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。

HC名古屋の次戦は、
1/11 (土) vs三重バイオレットアイリス 

ソニーは、
1/13 (月) vsオムロン

JHL TVから試合を見ることができます。

皆さんも様々な点に注目して、見てみてはいかがでしょうか。

長くなりましたが、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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