最高のホーム戦を終えて
- 2020.11.04
- PLASSPER
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みなさん、こんにちは。
久しぶりの投稿となってしまいましたが、バイオレットは先日11/1(日)で年内の日本リーグが終わり、ブレイク期間に入りました。
前回は、8/29、9/5、9/12の3試合を振り返って書いていきました。
今回は、11/1(日)に行われたホーム戦 vsイズミメイプルレッズまでの準備期間に起きた出来事とイズミに対しての対策、そして試合のことについて書いていきたいと思います。
<準備期間に起きた出来事>
まず、試合まで流れとしましては、1週間後に試合がある時は、週初めに自分たちの試合の振り返りをし、翌日に振り返りで出た課題に対して詰めていき、水曜辺りから次戦の相手の映像を見て準備をしていく流れとなります。
今回の試合までは、10/18(日) vs北國銀行から2週間空きがありました。
10/19からの1週間は、イズミに対してではなく自分たちの課題と向き合いチーム内でのスキルアップの向上を図りました。
実際にイズミに対して、チーム全体で本格的に準備を始めたのは、10/26からでした。
イズミ戦までの準備期間は、2週間ありましたが自分たちがどこを目標として今シーズン取り組んでいるのか、もう一度考えさせられる時間でもありました。
今シーズンのバイオレットは、前半立ち上がり、後半立ち上がりが悪く、中盤から終盤にかけてエンジンがかかっていく試合展開が多くありました。
それは、練習中から出ており、自分たちの課題がわかっていても徹底できなかったり、どこか集中しきれない時間帯が多々ありました。
当事者同士での会話は、普段から多く見えてもチーム全体として「もっとこうしていこう」というようなチームに目を向けての声かけはあまり多くありませんでした。
それが鮮明に出たのが、10/26の練習。
1人の選手が、チーム全体に厳しい声かけをし、若手からベテランまで1人1人が自分自身の取り組みを見つめ直すきっかけになった気がします。
まさにリーダーとしての姿でした。
監督、スタッフがそのような声かけをすることは簡単で、選手たちが自ら発言する方が心に突き刺さり、リアルな声になると思います。
誰かに言わされる、そういう役割だから言うというような育てられてリーダーではなく、本当に変えたいから言うというような野性的なリーダーがチームスポーツにおいて必要だと思います。
その次の日10/27の練習前、櫛田監督の話が選手だけでなくスタッフの自分自身の心にも刺さりました。
内容としては、「今の練習環境について」でした。
年々良くなっている練習環境。若い選手にとっては当たり前になってきている事がほんの数年前は決して当たり前ではなかった事。
今とは違い、自由にウエイトができなかった事、仕事が終わってからすぐに練習会場に向かいボールを扱う時間を長く取るために外を走ったり、ストレッチの大切さはわかっているが、少しでも長く体育館で体を動かすために選手たち自ら「ストレッチは家でするのでギリギリまで体を動かしたい」と言ってきたりというような過去がありました。
当時のことを体験している選手は今となっては少なく、もちろん自分自身も体験していませんが、そういった過去を知ることで、今の環境が決して当たり前ではない事が身に染みてわかりました。
そして、今の練習環境を与えてくれている方々に恩返しをする方法は、『試合で勝つ』ことだと思います。
それを目の前でできるのは11/1のイズミ戦でした。
その日から全員の練習に対する取り組みがガラッと変わったような気がしました。
全員がホーム戦に向けて、ホームで必ず勝つという目の前の目標に向かって取り組めたと思います。
<vsイズミの対策 (OF面)>
ここからは話が変わり、OF面でここ5試合の対策時と少し変えた部分を書いていきたいと思います。
イズミは、堅いDF(リーグを5試合戦って、最高失点が17点)からの速攻を得意とするチームであり、ノーマークシュートを止めてそのまま速攻で得点を取るようなケースも多く、そこで流れを掴む試合が多くありました。
DFをどう攻略していくのか、またシュート阻止率が5割を超えるGKに対して、決め切ること、外してしまっても速攻で失点をしないことを徹底しました。
ここまではわりとどの試合においてもやってきた事で少し変えたのは次の部分です。
OFの組み立てについて監督と対策した内容をCBの選手に説明し、そのCBの選手から他の選手に向けて自分の言葉で説明させるアウトプットをさせました。
聞くだけではなく、自分の言葉で言うことによってよりクリアの状態で練習に取り組む事ができます。
1試合の大まかな攻撃プランも自分自身で組み立てる事ができます。
見ていても練習中からプレーに余裕が生まれ、狙うべきポイントを徹底できており、いつもより頼もしく見えたのを覚えています。
<試合当日>
そして試合当日。
試合前のMTG、普段は映像を見て良いイメージを持ってアップに入りますが、今回は映像ではなく、次の2つの言葉を出しました。
『魂は細部に宿る』
『三重バイオレットアイリスの一員として誇りを持って戦おう』
ベンチに入れる選手は16人、コートに立てる選手は7人、ボールを持てる選手は1人。
その一瞬に魂を込めてプレーを。
コートに立ったら自分がヒーローだと思って自信を持ってプレーを。
この日を楽しみに待ってくれていたシューターズのためにも必ず勝つという思いがより一層強まった瞬間でもありました。
その想い、シューターズの応援もありスタートダッシュに成功し、10分で7-1と最高の立ち上がりに。
序盤にCBから1点目、LBから2点目、RBから3点目その後もLW、RB、CBなど同じきっかけ、狙いからフィニッシュを散る事ができ、狙いを絞らせなかったことも優位に試合を運べた要因かと思います。
GKも勝負所で良く止め、DFもボールに密集でき、厚みのあるDFで開始9分まで無失点。
1試合通して全員がやるべきことを徹底し、29-20でホーム戦を勝利できました。
ミスの本数は、イズミよりも多かったが、バックチェックを怠らず速攻による失点を減らす事ができました。
数値的に振り返ってみると、元々1試合を通してミス発生率20%以下、close shoot率70%以上を掲げており、今回の試合ではミス発生率21%、close shoot率74%と概ねクリア。
前半、後半で見てみると、前半 ミス発生率25%、close shoot率88%、shoot率85%とシュートを決めきることに関してはパーフェクトに近い内容でした。
ミスを後2本減らせていたらミス発生率が20%以下。
中盤に少し失速したタイミングでミスが出ていたのでまだまだ改善できる所もあります。
後半では、ミス発生率が16%、close shoot率60%、shoot率57%。
後半は良く止められた印象です。相手GKのセーブ率が47%。
全体を通して見ると、とても良い試合内容でここ6試合で1番と言っていいほどの試合でした。
もちろんまだまだ日本一になるためには課題もあり、今回のような試合が毎回できて強いチームだと思います。
そして僕自身も今回、初めてベンチに入りながら分析をしました。
監督に傾向を伝え、その上で攻防チェンジで戻ってきた選手、交代で次にコートに入る選手にリアルタイムな試合の傾向を伝え、頭の中をクリアにさせて入れるようにする事が主な役割であり、それがどこまでやれたのかはわからないが楽しくやれた60分間だったかなと思います。
僕自身の課題もまだまだあり、情報量のコントロール、もしあれが劣勢の試合だったときどうするかなど、経験を積みながら少しでもチームのために、自分自身のスキルアップのためにやっていきたいと思います。
リーグ戦としては、年内試合はもうありませんが12月には日本選手権が予定されています。
リーグとは違う緊張感、日程もリーグよりかはハードにはなってきますが、日本一に向けておよそ1ヶ月半いい準備をして臨みたいと思います。
ここ6試合、リモートマッチが多い中、応援してくださった方々、先日会場に足を運び応援してくださった方々、会場運営をしてくださった方々ありがとうございました。
引き続き応援よろしくお願いします。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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