クロアチアでどうやって働いてるのか,という話
- 2019.03.05
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みなさんこんにちは!SHUN(@plassper)です!
みなさんに知ってもらうためにいくつか自分語りをブログ内で展開してきまして,
僕がクロアチアで柔道ナショナルチームに携わるまでの中で様々経歴を書いていったのですが…
結局クラブチームで働いてるの?
ナショナルチームなの?
てかクロアチア柔道のシステムはどうなってるの?
という質問を受けたので答えたいと思います.
まずは活動拠点について
プーラ(Pula)という街にあるクラブチームを拠点にしています.
クラブチームということで,子どもから大人のクラスまであります.各クラスに担当コーチがいて,私と2人で練習や試合に臨むって感じです.
これと同じように各地にクラブチームがあり,クロアチア選手権はクラブに所属して参加します.ナショナルチーム所属で参加する人はいません.
そしてナショナルチーム,というより柔道連盟主催の合宿が開催される時にはそちらにも行くと.集まる機会は試合合宿合わせて年10回くらいあります.
ナショナルチーム
では,そのナショナルチームとコーチはどのように選出されるのか?
クロアチア選手権が一つの基準になっている気がしますが,
ぶっちゃけて言うとよくわかりません笑
クロアチア選手権で入賞しても来ない人もいるし,ナショナルチーム以外の選手も一緒に送ってくるクラブもあって…
それぞれが城を持っている戦国時代みたいな考え方ですね…
私はこれはあんまりよくないんじゃないかなーと思ってますが,それぞれに事情があるということで.(ここ掘り下げると話がずれてくるのでまたいつか)
コーチは連盟内の会議で決定されていると思います.
私も推薦をもらって承認してもらいました.
ナショナルチームのコーチといえど,柔道連盟所属のコーチはいないので,それもまた難しいところ…
つまり,すべてのコーチがナショナルチームとの兼任です.
こちらは国体の県代表みたいな感じでしょうか.(それぞれの所属があって国体の時は合同チーム,監督コーチは県内の誰かみたいな)
大きな大会の選出基準
合宿を開催して強化を図るというところまできました.
この中身も「うーん…」って思うこともいくつかあるのですが,毎合宿ごとに一つずつを目安に提案したり,私の働きかけ方を変えたりということで少しずつ少しずつ改善に取り組んでるところです.
一気にやると抵抗感がすごいので超スローペースでやってます.
ではその先,ヨーロッパ選手権や世界選手権に出場する選手はどのように選出するのか?
これには明確な基準があり,文書にもなってます.
ですが,その基準を満たすためにはクラブの支出がけっこうかかるのです…
クラブの予算規模を大きくするには毎年結果を出さなければならないので,長期的な視点で強化をすることが難しくなります.
それでいて普及もしなければいけないので“FUN”の観点も大事だと.
すんごいスパイラルです.
ちょっと想像しずらいかもしれませんがこんな感じ.
(図にしてみると,クラブの負担が多いような気が…)
どの国もそうだと思いますが,いろんなシステムや感情の板挟みになりながらもアドリア海を眺めゆっくりと(クロアチア人の口癖),それでいて最大速度で進んでいきたいと思っています!
今回も読んでいただきありがとうございました.
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