移籍にいたるまで vo.1 ~退団編~

皆さんこんちには！

ご無沙汰しております。田中圭です。

SNSで投稿した通り、今現在フランス3部 HB Corteでプレーしています！

今回は移籍に至るまでのストーリーを書いていこうと思います。

ブログを作成してる段階で、話が長くなりそうだと確信したので、今回は2回に分けます。笑

vol. 1 ~退団編~

vol. 2 ~移籍編~

それでは興味がある人はお付き合いください。

まず初めに皆さんが気になっていることがあるかもしれません。

「なぜ湧永製薬を退団したのか？」

退団報告の際には、多くの方からご連絡をいただきました。

「何があったの？」「現役引退？？」「なんで辞めちゃうの？」

電話であったり、メッセージであったり、直接言われたり。

JHLの試合前にも多くの選手から聞かれました。

皆さんに気を遣って貰えて、気にして貰えて本当に幸せ者だと思いました。

「田中圭はJHLの○○チームに移籍が決まっている」という噂が回っているとも聞きました。

自分がいない場所でそんな話が出ているのは、嬉しいような怖いような…。笑

一方で、「お疲れさま」「とにかく最後まで頑張って」「ずっと応援しています」

このようなメッセージもいただきました。

これらの言葉は選手で良かったと思わさせてくれました。

改めてお伝えします、ありがとうございました。

退団報告をするにあたって、それまでにチームスタッフとかなりミーティングを行いました。

もちろん、退団したいからスッと退団できるわけではありません。

主将も務めさせていただいたので、覚悟を持って退団したい意図を伝えました。

「残り短い現役生活、自分の人生を楽しみたいこと。」

これが退団を決意した理由です。

退団が確定するのに2か月程度話合いが行われ、チームメイトに報告したのは12月末でした。

この時はかなり緊張しましたが、みんなに理解してもらえて良かったです。

ただ、正式にチーム外へ発表出来たのは2月末となってしまいました。

個人的には年明けのブレイク期間でと考えていましたが、会社判断によるものでした。

急な退団報告を聞いて、遠方まで応援に来ていただいた方もいれば、画面を通して最後まで応援していただいた方もいます。

出来れば早く伝えたかった思いがありましたが、仕方がないですね。

「残り短い現役生活、自分の人生を楽しみたいこと。」

再度言いますが、これが退団理由です。

次が確約された退団ではなく、見切り発車の退団を行いました。

自分がハンドボールをしてきて、自分のパフォーマンスに価値があれば次が見つかるだろうし。

価値がなければそのまま現役引退を覚悟の上で退団しました。

正直なところ、日本でも世界でもチームは沢山あるから、現役引退はしないように進めるつもりではありました。

ただ、ハンドボールをさせてもらえる環境に入れるかどうか、自分を試すような気持ちもありました。

そして、ハンガリーでは1年間のみの経験しかないので、もう一度海外に挑戦したいと思い日本ではなく海外に的を絞ってチームを探し始めました。

自分に残された現役生活を考えると、あと何年かは分かりませんが、よりイメージしないといけない年齢にきたと思っています。

もちろん、自分の身体が動く限り、自分の心が求める限り現役選手でいたいです。

ただスポーツの世界はそんなに甘くありません。

プレーしたくても出来なかったり、首を切られる世界です。

それを分かったうえで、湧永製薬での選手人生が楽しいかどうか、その人生に実りがあるのかどうかを考えると、正直なところ湧永製薬では難しいと判断しました。

「心から真剣にハンドボールと向き合えているのか」

そう考えてみると、素直に「はい」とは言えませんでした。

チームメイトは大好きですし、自らその仲間の輪を抜けるのは辛いことですが、本当にここで続けて人生を楽しめるかと思うと、楽しめないの一択でした。

「楽しむためには外に出なきゃ駄目だ」これが本心です。

そう思ったのは、会社の方針や人間関係も一つの要因です。

自分のスタイルに合いませんでした。

わがままかもしれませんが、この決断には今でも後悔していません。

結果論ではありますが、今現在プロ選手として、フランスでハンドボールができています。

心からハンドボールと向き合い、人生を楽しむためにも一日一日を大切にしたいです。

「自分が住んでいる町コルテ」

それでは今回の~退団編~はここまで。

次回は~移籍編~です。ぜひまた読んでくださいね！

いつもはハンガリー語で閉めていましたが、今回からフランス語にします。笑

Bonne journée!!