その1:もう線は要らなくね?
- 2019.04.03
- PLASSPER
- PLASSPER, アリーナを作りませんか

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タイトルにいきなりその1と付けたが,今回から数回に渡ってアリーナやスポーツクラブについて思いの丈をぶちまけていきたいと思う.飽きずに読んでくれたら嬉しいです.
本題に入る前に明るいニュースについて少し語っておきたい.
先日4月1日,天皇陛下の譲位に際し,新元号が発表された.
「令和」
「万葉集」の巻五,梅花の歌三十二首の序文を典拠としている.日本の国書を典拠とするのは初めてのことらしい.
安部首相の談話でも「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」と,元号に込められた意味を説明していた.
激動の昭和,災害が多発した平成の次,人々のつながりが重要になっていくであろう時代にぴったりではないだろうか.
すでにSNSやシェアリングエコノミー,オンラインサロンなど個人同士の緩やかなつながりは始まっている.
私が名付けたPLASSPERもスポーツを通じて自他共栄,つながり・協調することを目指している.ブログに複数のライターがいるのもその動きの一つだ.
つながりについて
このように「つながり」が必要とされる流れの中で,断ち切らなければならないものが一つ...
それは,体育館に張り巡らされた線である.
多様な競技に対応できるようあらかじめ線が引かれているが,「何にでも使える」が「何にしても中途半端」になっていることは否めない.
しかし,これは行政が中心になって体育館を建設しているため仕方ない.練習場,普段利用する分には十分であるということ.体育館の存在を全否定したいわけではないことは述べておきたい.
ここから本題のアリーナについて書いていくわけだが,その前に「体育館」と「アリーナ」について定義しておきたい.
辞書によると,
体育館 : 屋内で運動競技をするための施設.屋内運動場.
アリーナ : 古代ローマの円形劇場内の闘技場.一般には周囲に観客席のある競技場,演技場のこと.
となっている.さらに,スポーツ庁・経済産業省のスタジアム・アリーナ改革ガイドブックでは,「数千人から数万人の観客を収容し、スポーツを観ることを主な目的とする施設」をアリーナと定義している.
つまり,体育館は「する」に,アリーナは「観る」に主眼を置いていることが分かる.
それぞれのメリット・デメリットを挙げていこうと思う.
「する」体育館
メリット:多様な競技を容易に行うことができる.平時の市民の利用がしやすい.
デメリット:コンサートなど他のエンタメに転用が難しい.大会の特別感,見やすさに欠ける.
「観る」アリーナ
メリット:収益性.多様なエンタメに対応できる.専用の場を作れる.
デメリット:イベントの度に床材を入れ替える.平時の利用に向かない.
「する」と「観る」について解説したところで,このツイートを見てほしい.ハンドボールに関する2つのツイート.
#ハンドボール 経験がないので高校女子でも全国大会となるとみんな上手い‼️
ハンドボールはパスが目まぐるしいし当たるのでやるのは大変だけど、見る分には分かり易くていいですね。#キッコーマンアリーナ も2,500人規模ですが新しくてよかったです✨
29日まで大会があり、ここで男女の決勝です。 pic.twitter.com/WmEJMhZnuU
— そらsz (@sz5623150) 2019年3月26日
何の試合をしているように見えるだろうか?どの線を使っているのだろうか?
次にこの写真
#平成最後のプレーオフ FINALの観客数は3519人。
駒沢体育館のキャパが3474人なので、収容率100%越え、やったね!#ハンドボール #handballjp pic.twitter.com/fDnmKjAWaO— 坂 柊貴 -shuki saka- (@handball_jp2019) 2019年3月17日
床がその競技専用になるだけでこの美しさ,見やすさ.
どちらがいいかと言えば断然下の状態でプレーしたいし観戦したいだろう.
ハンドボールに限ったことではないが,トップリーグやインターハイ,インカレで,そのスポーツを見に来ているのに,他の線が邪魔で見にくいとなると悲しすぎやしないだろうか?
また見に来たいと思ってもらえるのか?観客が少なければ当然スポンサーも減り,悪循環から抜け出せなくなってしまう.
また,このような話も耳にした.
「柔道やレスリング等,床でやらない競技は畳やマットを敷く.ハンドボールの場合は大規模な大会では本来,タラフレックスコートが必要なのだが,その頻度が極端に少ない.柔道でいえば畳に似た素材の何かの上でプレーしているようなものだ」
この状態,観に来てくれた方々,アスリートに敬意を払っていると言えるだろうか…?
見やすい,そしてかっこいいことはスポーツにとって重要である.
スポーツの持つ力
スポーツクラブのホームとして,エンタメ施設としてのアリーナは可能性で満ちている.
そしてスポーツの力もまた,人々のつながり,ひいては街づくりにおいても重要であると信じている.
スタジアム・アリーナにおけるスポーツは、以下のような地域への波及効果がある。
①にぎわいの創出
集客施設として、人々の地域内交流に加えて、スポーツツーリズム等による地域間対流
を促すことにより、まちのにぎわいを創出する。
②スポーツ機会の増加
身近なスポーツチームの存在やスポーツチームと地方公共団体との連携により、地域住
民のスポーツ機会が増加し、青少年の健全育成や多世代にわたる健康増進が促進される。
③地域の社会課題の解決
スポーツチームが収益を還元して社会貢献活動を積極的に行ったり、スポーツ選手が地
域に対する高い訴求力を活かしてパブリックメッセージを発信したりすることを通じ、
社会問題の啓発、被災地復興などの様々な社会課題を効果的に解決に導くことができる。
スタジアム・アリーナは、このような波及効果を生み出す場ととらえることができる。
スポーツ庁・経済産業省のスタジアム・アリーナ改革ガイドブックではこのように記載されており,街づくりにおいてもアリーナへの期待が覗える.
スポーツクラブの活躍が人々を活気づける.
昨年の甲子園で秋田県代表の金足農業の快進撃が県内外の秋田県民に勇気を,街に活気をもたらしたことは記憶に新しい.ロシアW杯での日本代表の活躍.カテゴリーは違えど所属する集団の活躍はやはり嬉しい.
スポーツクラブに子どもたちが集まり,大人たちは余暇にスポーツを楽しみ,チームを応援し町全体が盛り上がるだろう.
スポーツクラブが収益を地域の社会貢献に使うことも可能だ.
このように,スポーツの持つ力,感動は街を導いてくれるはずだ.その中心にアリーナがある.
これからの時代,線でつながれた体育館より,街の人々をつなぐアリーナが必要とされる.
その前提として,プレーする者・チームが魅力的,応援に値するものであることが求められる.次回はこのあたりについて...
今回はこの辺で.
読んでいただきありがとうございました.
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